先行きの見えない航空業界
こちらは、Zoom社と航空最大手7社の株価の直近の変遷を表したグラフだ。Zoom社は5月12日時点で、1月末と比較し129%の成長を見せているのに対し、航空最大手7社は-48%から-73%ほど落ち込んでいる状態だ。多くの航空会社が経営を維持するために、従業員の解雇や経営幹部の給与削減などに取り組んでいるという。
また国内でも全日空は6月も縮小が継続し、国内線の7割、国際線の9割が減便となる見通しだ。日本航空も2021年度の新卒採用を取りやめるなど深刻な影響が出ている。渡航制限解除の具体的な目処は立っておらず、先行きが見えない状況が続いている。
Zoomを使って遠くの人とも気軽にコミュニケーションが取れるようになった一方で、友人同士での実際の集まりや、旅行などのリアルな体験が渇望されているのも事実だろう。一刻も早くこの絶望的な状況から脱せることを祈る。