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文:Half Moon Bay
スクリーンの中の出来事と現実世界の区別がつかなくなることは、どの世界にもあること。
そんな中、3人兄弟がマーベル・シリーズの人気ヒーロー「スパイダーマン」になるため、毒グモであることをしたと報じられ、注目を集めている。
ピーター・パーカーになり損ねる
ボリビアの地方都市チャヤンタに住む12歳、10歳、8歳の3人兄弟は、マーベル・シリーズが大好き。彼らは先月、ヤギの世話をしている時、毒グモとして知られるゴケグモを発見した。この時、「スパイダーマン」のような超能力が得られると信じた彼らは、この恐ろしい毒グモを棒で繰り返し突いて、自ら噛ませたという。
「スパイダーマン」では、高校生の主人公ピーター・パーカーが研究所へ見学に訪れた際、放射能を浴びたクモに噛まれて、超能力を身につけたという描写があるのだ。
この毒グモに噛まれた3人兄弟は「スパイダーマン」のような超能力を身につけることなく、泣いているところを、母親に発見。近くの保健所に連れ込まれたが、すぐに地元の病院に搬送された。彼らはいずれも熱、震え、筋肉痛に苦しみ始めたため、ラパスの小児病院に搬送されたが、血清が投与され数日で症状は回復。5日後に退院したという。
米国のスペイン語テレビ局『Telemundo』によると、同国保健省の職員で疫学責任者であるビルヒリオ・ピエトロ氏が、新型コロナウイルスのブリーフィングで、親たちへの警告としてこの話を報告したという。「実際には幻想だとしても、子どもにとってはすべてが現実であり、映画は現実である」とピエトロ氏。