EVENT | 2021/09/02

これまで失敗した人、これから成功する人〜先の読めない社会で成功するために必要な5つの行動ポイントとは?〜【連載】森若幸次郎のイノベーションのレシピ(3)

VUCA時代という言葉をご存知だろうか。「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Compl...

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先の読めない社会で成功するために必要な5つの行動ポイント

1.新しい価値を生み出そうと考えている人々が集まる場所へ参加する

まずは、オンライン、オフライン問わずスタートアップイベントにどんどん参加してみると良いだろう。「新たな価値を生み出そう」としている人の考えにできるだけ多く触れることで、あなたも自然と新しい考えや行動が習慣化され、自ずと新しい価値を生み出すイノベーターになれる可能性が高まる。オススメのイベントは、私も運営に携わっているStartup Grind Fukuokaだ。毎月オンラインで開催される起業家のためのイベントだが、最近では起業家精神を子どもと一緒に学びたいと、テレビを観るように、親子でご覧になる方々もいる。

また、交流タイムが設けられているイベントもあるので、最初は緊張するかもしれないが、何度も繰り返し参加し、良い刺激を与えあえる仲間を増やすこともできる。

2.どんどん質問をする

スタートアップ大国と呼ばれるイスラエルでは、幼少期から「なぜ?」と子供が親や学校の先生に質問して良く、徴兵の際も新人の方が兵隊のトップに直接どんどん質問をしているそうだ。「新人だから」「この分野に詳しくないから」と奥するのではなく、質問できるチャンスがあるなら、どんどん質問しよう。

質問をする利点は、知識や新しい気づきを得たりできるだけでなく、自分の存在を相手に認識してもらう機会にもなる。例えば、イベントに参加した際にただ話を聞くだけでは、スピーカーはあなたの存在に気づくことができないかもしれない。そこで質問をすれば、あなたは大勢の中の一人ではなく、あなたが誰で、何を考え、何について知りたいと思っているかを知ってもらうことができる。そうやって、一個人として認識してもらえれば、イベント後にメールやSNSでスピーカーに感謝のメッセージを送った時に「〇〇の質問をした人だ」と思い出してもらえる。質問=自己アピールにもなると覚えておくとよいだろう。

3.SNSで個人としてのブランディングをする

先の読めない社会では、終身雇用制度に頼ることができなくなるかもしれないし、コロナ禍のような予測不能な事態のあおりを受けることがあるかもしれない。これらを避ける方法はわからなくても、どのような事態になっても大丈夫なように準備しておくことはできる。その一つが「自分自身の価値を高める」ことだ。特にネット社会になったことで、個人でも世界に情報発信することが容易になり、世界中の人々はネットを使用して情報を集めるようになった。あなた自身の価値や魅力をより多くの方に知ってもらうことで、あなたのことを必要とする新たな人との出会いが訪れるかもしれない。具体的に何から始めたらいいか知りたい方は、私の前回のコラム「組織に頼らず生きていくためのSNS戦略」をお読み頂きたい。

4.本やネット、時代の最先端を行く人々から知識を得る

ビル・ゲイツもマーク・ザッカーバーグ、イーロン・マスクも読書好きで、ウォーレン・バフェット(世界的な投資家)も多くの新聞を読むことで知られている。大成功者はとにかく読書好きだ。成功すればするほど読書する。「新しい価値を生み出す」というと、まったく何もないところから突然アイデアが生まれるようなイメージを持つ方もいるかもしれないが、実際は既存の知識と知識の新結合によって閃く場合も多い。料理に例えると知識は材料のようなもので、新たなメニューを考えようとした際に、使える材料は多いに越したことなはい。

また、時代の最先端を行く人々から知識を得ようとした際も、自分自身び予備知識があるのとないのとでは理解度に大きな差が出る。与えられた情報の価値を最大限に得る為にも常に学ぶ姿勢はなくさないでいたい。

もし、その道のプロフェッショナルの本やブログを読んで理解出来ないことや、もっと知りたいことがあったなら、2)の精神を思い出して、著者のSNSアカウントを探して、質問メッセージを送ってみてはいかがだろうか? 「返信がなくて当然、しかし、返信が来ることもあるかもしれない」という気持ちで、まずは試してみることが必要だと思う。また、SNSで、本の宣伝を勝手にすれば著者は嬉しいはずだし、あなたの存在に気づく可能性も高まる。運が良かったり、3)がうまくできていたりすると、フォローバックしてお友達になってもらえることもあるかもしれない。

また、何から学べばいいのかわからないという人は、自分がすごいと思う人やその分野のプロフェショナルをフォローして、その人が発信している内容について理解を深めていく方法もある。時代の最先端をいく人々が扱う情報は、やはり時代の最先端であることが多い。

5.世界中に仲間を作る

これまで紹介したシリコンバレーやイスラエルもそうだが、日本を見ているだけでは気がつけないことが世界にはいくらでもある。世界全体のオンライン化が急激に加速した今、世界はより身近になった。日本と海外をつなぐオンラインイベントも多く、中には世界規模で行われる巨大オンラインカンファレンスのようなものもある。また、コロナ渦でシリコンバレーからリリースされたアプリClubhouseなど、時間を気にせずに海外の人と興味のあるトピックスについて話せる機会は増加している。このような恵まれた環境があるのだから、活用しない手はない。ビジネスマンにはLinkedinもおすすめだ。海外の方とのやりとりに使われることが多いため、まだアカウントがない方はチェックしてみると良いだろう。

現在伸びている国の動向をいち早く知ったり、新たな発想を得たり、グローバルサービスを展開するためには、ダイバーシティな仲間作りは欠かせない。ぜひともグローバルマインドを身につけて、世界中に仲間を作ろう。

あとは、実践あるのみだ。すぐに成功することは出来なくても、日々成長することはできる。諦めずに、楽しく学び、どんどんチャレンジして仕事に活かしてほしい。「新たな価値を生み出せる自分」になることは容易ではないが、その努力の過程で得るものは非常に大きい。常にチャレンジ精神を持って、不確かで不確実なVUCA時代を楽しみ、世界に求められる人材となろう。


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