客室乗務員へ強制わいせつを繰り返す理由
情状証人はなく、いきなり被告人質問です。まずは弁護人から。
弁護人「何のために羽田に行ったんですか?」
X被告人「ええと……仕事関係とか人間関係で仕事行きたくなくて、休もうと。東京に行こうと」
弁護人「東京は何の用があったんですか?」
X被告人「特になかったんですけど…、マイル貯めようと…して」
弁護人「マイルのため?」
X被告人「日帰りの旅も行きたいと思ってました」
仕事を休んで、思いつきの旅だったようです。
弁護人「2019年に強制わいせつの前歴がありますけど、これも飛行機の中?」
X被告人「はい」
弁護人「会社は?」
X被告人「全日空さんです」
弁護人「その前にはJALでもやって、搭乗拒否されてますよね?」
X被告人「はい…もうそれは1年経って、反省文書いて解除してもらいました」
詳細は明かされなかったけど、以前にも客室乗務員さんに対しての性的いやがらせをしたらしくて常習犯だったのかもしれませんね。
弁護人「取り調べによると、客室乗務員を女性にしろ…とクレームを入れたことがある、と。客室乗務員に興味あるんですか?」
X被告人「37年間、女性とお付き合いしたことなくて…コミュニケーションが苦手で、仕事で立場が違えば話きいてくれるかな、と」
童貞で女性と話すのが苦手なんだけど、客室乗務員さんなら話しかけると答えてくれるから好きなんだそうです。そりゃ無視する客室乗務員さんなんか存在しませんからね。
弁護人「JALの方から連絡はありました?」
X被告人「法律事務所の方からですね。3年間乗らないで、と…書面が」
今回は3年間の搭乗拒否。厳しいとみるか、3年経てば乗れちゃうんだから懐が深いとみるかですけどね。
弁護人「今後は実家に帰る?」
X被告人「はい。同級生も“ウチで働いていいよ”って言ってて…。四国で介護職を探します」
弁護人「もうしばらくは航空機に乗らないでしょ?」
X被告人「……乗ら…ないです」
10数秒の長い間が気になるけど、しばらくの間乗らないんだから客室乗務員さんへの再犯はないと約束です。
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