男性避妊の新しい時代を切り開く鍵に
同大学医学部の生殖医学教授であるクリス・バラット氏は、今回の資金提供に驚いたと明かし、「コンドームの発明以来、男性避妊の分野に大きな進展はありませんでした。これは望まない妊娠を防ぐための負担の多くが、依然として女性に掛かっていたことを意味します。私たちはこの不平等を是正したいと考えており、前回のビル&メリンダ・ゲイツ財団からの資金提供のおかげで、すでに前進しています」と述べた。そして「今後2年間で、医薬品開発の最初の段階となる、高品質な化合物の特定をしたいと考えています。この分野において大きな前進であり、男性避妊の新しい時代を切り開く鍵となるでしょう」と続けた。
これまで男性避妊への取り組みは、精子に関する研究不足などを理由に進んでいなかったとのこと。今回の資金提供は、避妊の男女格差を解消する新たな一歩になるに違いない。