ダンガリージャガード生地を採用した高級感あるカジュアルシャツ
「PLANET PLAN」のデニムを手にしたことのある人ならおわかりかと思うが、デニム特有のごわつきは感じられない。
それもそのはずで、出荷前にワンウォッシュをかけることで、色味を絶妙なあせ具合に調整し、やわらかな風合いと手ざわりに最適化されているからだ。
今西氏の「店頭に並ぶ時点で、ちょうどいい風合いで手にしていただき、買ったらすぐに着られるように」との思いが込められている。
今回紹介するシャツは、高級感ある先染めのダンガリージャガード生地を採用。軽くてやわらかいのが特徴で、肩ひじ張らずに着られるのが嬉しい。
全体を通じて、星柄がカジュアルでスタイリッシュな印象だが、星柄はもちろん、プリントではなく、ジャガード織りによるもの。着込んで洗いをかければかけるほど、ベースの生地の経年変化を楽しめるが、柄自体が崩れることはない。
ワークウエアならではの機能性をプラス
よく見ると、ポケットは、ワークウエア特有のデザインを踏襲し、あえてアシンメトリーに。カバーオールやワークシャツなどに見られる、胸の左右のポケットが非対称な通称“ガチャポケ”のデザインが取り入れられている。
ワークウエアというと、ビッグシルエットが特徴だが、こちらのダンガリージャガードシャツは、程よくフィットするサイズ感にデザインされており、オフィスカジュアルにも取り入れやすい。
襟元もまた、あえてワークウエアの要素は廃し、工業製品にありがちな直線的なラインではなく、品よく見える絶妙なカーブラインにこだわったという。
そして、ヴィンテージのワークシャツが好きな人ならご存知かもしれないが、ワークウエアならではのディテールとして、サイドの裾にあるマチ(補強布)があるのも特徴。
これは、1960年代くらいまでのワークシャツに用いられた仕様で、前身頃と後身頃の境目が裂けるのを防ぐために付けられた補強布である。
高い縫製技術が確立された今ではあまり見られないが、あえてワークウエアらしいデザインを取り入れている点も要チェックだ。
裏地は別生地、ボタンは黒蝶貝
表面はポップな星柄生地を使用する一方で、裏地には、あえて同色無地の別生地を使い分けていることからも、同ブランドのきめ細かなモノづくりが伺える。
また、ボタンはあえて工業品のプラスチック製ではなく、ひとつひとつの加工に手間暇かかる格上のシックな黒蝶貝を使用。
今西氏曰く、「大きな組織ではできないモノづくりがしたかった」とのことで、そうした思いが、細かいパーツにも現れているのだろう。
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大人のエスプリが数多く詰まったPLANET PLANのワークウエアライン。
とくに今回紹介したダンガリージャガードシャツは、ワークウエアでありながら、カジュアルな着こなしにも、ビジネスシーンでも対応できる仕様が詰まっている。
表面だけでなく、随所に込められた裏地やパーツを含めた作りのよさが、全体を格上げし、着る人の心をきっと豊かにしてくれはずだ。
大人らしくカジュアルなスタイルを確立するための答えがここにあるのではないだろうか。
ダンガリージャガードシャツ価格3万4000円(10月納期)/PLANET PLAN
そのほかモデル着用/襟付きジレ価格4万円、ストレートGパンツ2万9000円/すべてPLANET PLAN ※税抜き