イギリスでは2025年にも100万人利用を想定
英国の国民健康保険「NHS」は今年の秋から、Grailが開発したガン検査を、50歳から77歳までの14万人を対象に試験的に実施する予定だ。結果は2023年までに出ることになっている。成功した場合、2025年までに100万人が利用できるとしている。
現在、英国のすべてのガン患者のうち、ステージ1または2で診断を受けている患者の割合は56%だ。NHSのピーター・ジョンソン教授は、これを4分の3をまで引き上げることを目標に掲げている。
症状が出た時にはすでに末期であったということも少なくないガン。身近な病気だからこそ、自分がなるのではないかと不安を抱いている人も多いだろう。今回の技術が既存の検査と併用して実用化されれば、ガンの脅威が大幅に減り、人々がより心穏やかな生活を送れるようになるだろう。