主なNFTマーケットプレイスの特徴
まだ、法的な規制などがなにもないこともあって、日々、新しいNFTマーケットが続々オープンしています。ここでは、代表的なNFTマーケットプレイスについて、4つ紹介しておきましょう。
早くから運営してきたマーケットだけあって、世界中の多くの人が出品し、一時期は、NFTマーケットといえば、OpenSeaのことだと思っている人もいるぐらいです。マーケットプレイスの最王手で、出品数も非常に多く、アイテムもデジタル・アート作品に限らず、ドメインまでも出品されています。出品する際にかかる手数料などがかからず、購入者が支払う仕組みになっているのが大きな特徴です。
2020年にオープンした新しいNFTマーケットプレイス。出品する場合のインターフェイスが分かりやすいことから、急速にユーザ数を増やし、OpenSeaに迫る勢いです。「RARI」と呼ばれる独自のトークンを発行していて、それを保有していると運営方法の投票権が得られ、運営に参加できるというのが特徴となっています。
日本の暗号資産取引所であるコインチェックが運営するNFTマーケットプレイス。ユーザ同士でNFTと暗号資産の交換取引ができます。トレーディングカードゲームクリプトスペルズ(Crypto Spells)とブロックチェーンゲーム『The Sandbox』(サンドボックス)のNFTを扱うことができます。出品や購入にかかる取引手数料が無料というのも人気の理由です。
日本初のアーティスト登録制で運営されるNFTマーケットプレイス。誰でも自由に出品できるのではなく、審査があってアーティストとして登録されて出品になるので、購入者からすれば、安心材料になっています。動画作品が多く、間もなくクレジットカードでの決済にも対応予定になっています。
続々オープンするNFTマーケットプレイスは、どこが安心なのか?
規制がないことから、誰でも運営できてしまうNFTマーケットプレイス。そのため、世界中で、次々に新しいマーケットプレイスがオープンしています。これから作品を出品しようとするアーティストにとっても、デジタル・アートを購入しようとしているファンにとっても、いったい、どこのマーケットプレイスがいいのか、迷ってしまいます。
マーケットプレイスにオリジナル作品が置かれているからこそ、NFTによって証明可能なのですが、ただ、それ故に問題になることもあります。次回は、続々オープンするNFTマーケットという事態に問題はないのか、そこに潜むリスクについて考えてみようと思います。