コロナ禍という逆境に負けない飲食業界の新たな試み
―― 改めて伺いたいのですが、プロジェクトの立ち上げはどういう熱が湧いてきてやることになったんでしょうか? SUSHI TOP SHOTのコンセプトの部分にも関わると思うんですが、やろうとした意図や意義など教えて下さい。
徳永:やっぱり今コロナ禍で飲食店が直面している問題っていうのは大きいんですよね。店頭にお客さんが来なかったり、営業時間も少ない中、お酒がメインのキャッシュポイントでもあるんですけど、それが禁止されているということで、飲食店が飲食以外のところでマネタイズする方法はないかなと模索していました。
あと、コロナ不況が続くことによって、寿司職人が魚をさばく技というのは貴重な技術なんですけれども、そういうのがどんどんなくなってしまうと、技術を保存するだけではなく、上手に利用して新しいビジネスを始めたいという意図がありました。
仮想NISHI:NFT技術の有効性は理解していたので、単純にそれを店に使ったら行けるんじゃないかと。寿司っていうのは日本最強のコンテンツの一つだと思っていて、世界の誰でも知っていますよね。なのでこれを活用していけば世界的にかなり大きなものになるんじゃないのかなと直感で感じたところがあります。
それに先行して知名度の高いNBA Top Shotにあやかることで、すぐ広まるのではないかと。
徳永:勢いのあるNBA Top Shotのオマージュっていうのは狙ってやりましたね(笑)。
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