生活保護より強盗が楽?長年の泥棒で歪んだ価値観
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最後は裁判官からの質問。
裁判官「さっき土地勘って言ってましたけど、刑務所出てはすぐ捕まって再び刑務所に入るの繰り返しですよね、犯歴見ると」
V被告人「そうですね」
前科8犯が何歳の時から続いているのか、刑務所と刑務所の間がどれくらいあるのかはわからないけど、東京にいた時間はそんなに長くないようです。
裁判官「今回の弁護士さんはいろいろとね、生活保護の申請とかでアドバイスしてくれたようですけど、今までの裁判で弁護人からは何も手助けはなかったんですか?」
V被告人「あったんですけど、自分が弱かったと思います」
裁判官「弱い?」
V被告人「楽な方、楽な方に行っちゃうんですよ。だから盗みやるって決めたら、生活保護とかどうでもよくなっちゃうんです」
裁判官「ん~? ちょっと待ってよ。楽っていう意味なら、空き巣に入ったり、銀行強盗し入るより、生活保護を貰う方が楽じゃないの?」
V被告人「あ~…、そう言われるとそうですね」
と長年盗みをやりすぎて、価値観がどうかしちゃってるようです。
この後、検察官の求刑は懲役6年。未遂とはいえ、前科も多いから結構重めですね。出所するころには60代半ば。福祉の世話になるのは必須と思うけど、本人が拒んでいる印象もあるんですよねぇ。そもそも盗みをやる方がラクって認識だし、今回怪我人がいないのが幸いだけど、次出所したときが心配だ。