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文:山田山太
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、1日あたりの接種回数も徐々に増えている。同時に、厳密な温度管理を必要とするため、その取扱いの難しさから、一部が廃棄することになったというニュースも聞くようになった。
そんな中、中央アジアのキルギス共和国でもワクチンの廃棄が問題に。しかし、そのあまりに間抜けな原因が話題となっている。
ロシア製ワクチン「スプートニクV」およそ2万本が寄付されるも
キルギス共和国の首都ビシュケクの州立診療所には、ロシアから寄付されたワクチン「スプートニクV」およそ2万本が保管されていた。なんでも中国の国営シノファーム(医薬集団総公司)製ワクチンも同様に寄付されていたが、世論調査や保健所にできた行列などからもロシア製の「スプートニクV」が圧倒的に支持を得ていたという。
しかし今年4月、その「スプートニクV」およそ1000回分が廃棄になってしまったという。その理由とは、スマートフォンを充電するために、ワクチンの保管用の冷蔵庫のコンセントを抜いてしまったからだ。
『Khaleej Times』によると、同国の保健大臣を務めるアリムカディル・ベイシェナリエフ氏は、同施設の清掃員が行った可能性があると述べているとのこと。
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