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文:山田山太
新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、本日「まん延防止等重点措置」の適用は10都府県に広がった。
新型コロナウイルスの感染リスクに関する研究が世界中で行われているが、先月に学術誌『International Journal of Obesity』に、思いもよらぬ要因が関係していると掲載され、話題を呼んでいる。
感染リスクも1.88倍に
英国レスター大学の研究チームは、新型コロナウイルスの感染リスク、そして死亡リスクの傾向を探るべく、医学データベース「UK BioBank」を通じ、約40万人の中高年のデータを分析した。今回着目したのは、「人の歩く速度」だ。
同研究チームはこのデータを、ゆっくり歩くグループ(時速4.8km未満)、普通のスピードで歩くグループ(時速4.8km〜6.4km)、速く歩くグループ(時速6.4km以上)の3つに分類。さらにそれぞれの速度帯でBMI数値によって肥満とそれ以外に分けられ、合計6つグループに分類した。
その結果、ゆっくり歩くグループが感染リスク・死亡リスクともに最も高く、速く歩くグループと比べ感染リスクは1.88倍、死亡リスクに至ってはなんと3.75倍もの差があることが判明した。そしてこの結果は、肥満であるか否かに左右されないという。
ただ、歩く速度に関しては自己申告であり、なんらかのバイアスがかかっている可能性が十分にあるため、今回の研究結果が決定的な因果関係を示すものではないと、同研究チームは指摘している。
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