EVENT | 2021/04/07

N高から「5年後には世界へ」。尋常性白斑の現役高校生がファッションブランドを立ち上げた理由【連載】Z世代の挑戦者たち(1)

今回からはじまる連載「Z世代の挑戦者たち」。21世紀生まれでありながら、社会にインパクトを与える活動をしている若者たちを...

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いろんなことを学んでファッションに生かす

――話を聞いていたら…やっぱり時代ですね、Z世代という感じがします。大学や専門学校には進学を考えているんですか。

倉田:大学はAO入試で受験した慶応のSFCに入学が決まっています。総合政策学部に僕は行くので、何でも学べる環境ではあります。一応僕が考えているのは組織や、ビジネスに関連すること、でも、もっとデザインも学びたいし、はたまた全然違う業界のことを学んでブランドに取り入れたりしたら面白いかなとも思ったり。服飾以外のことも色々やってみたいと思うし、メインは服飾なんですけど、それ以外にもちょくちょくつまんでいってブランドに引っ張ってこれたりしたら面白いだろうし。掛け合わすことが好きなんです。

――時代はSDGsやエシカルとか、倉田さんみたいな病気を持っていたりする人や、社会問題を解決しようとする空気が後押ししてくれていますよね。今、どういう時代だなと感じていますか。

倉田:完全にSDGs、エシカル、サステナブルが強い時代です。ヨーロッパだとむしろそうじゃないと叩かれるのもあるし、日本はそこまでの風潮はないですけど、ブランドを見ていてもH&Mとかサステナブルな服づくりをしていて、ちょっとずつ動き出しているのは感じます。

ハイブランド、ファストファッションブランド、エシカルブランド。色々ありますが、今は、エシカルの部分で課題を解決したいからある程度多くの人数に届けたい。ハイブランドは一定数にしか届けられないけど、ちゃんと参考にして取り入れたいと思っています。バランスが大事だと思っていますので。僕たちは課題を解決して多くの人に届けたいという意味ではファストファッション寄りにはなっていくけど、ブランドとして成り立たせるためにはどうしていけばいいか。ハイブランドにも学ぶべきところはたくさんあるという考えですね。課題がいっぱいです。

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