BLM運動でようやく始まった製品の多様化
ロビンソンさんは『Good Morning America』の取材で、自身の肌の色に合うトゥシューズをあまり見かけないことについて、「時には挫折を感じたり、イライラしたりもしました。でも、それはそれで仕方のないこと」と話し、トゥシューズを色付けしていた過去について「ダンス界は、有色人種ダンサーの受け入れが遅れています。だから私はこの問題に向き合い、パフォーマンスに必要なことをしなければいけませんでした」と振り返った。
さらにロビンソンさんは、ブラック・ライブズ・マター運動が、製品の多様化を後押ししたとコメント。「多くの人が多様化の努力をしていない企業にうんざりしていたし、彼らが実際に行動を起こすまでに長い時間がかかりました。多くの人がバレエブランドに署名をしたり、さらなる色の展開を求めて嘆願書を送ったりしてきました。サフォークはそのような我々の声を聞き入れて、変化し始めたブランドの一つです」と語った。
人種差別問題は非常に根深く、なかなか出口が見えない。しかし今回の出来事で、世界は光に向かい少しずつ前進していると感じた。スピード感にはまだ期待できないかもしれないが、いつか多様性や個人を尊重し合える社会が訪れることを願っている。