EVENT | 2021/02/16

インフルエンサーによる「フィルター加工」した美容品PR投稿が禁止に。英国広告基準協議会が新ルール

加工フィルター「あり」と「なし」
文:汐里
画像の加工アプリが一般的になり、誰でも簡単に写真を加工できるようになった...

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違反した広告は削除、再投稿は禁止に

そんな中、パラリさんが展開するキャンペーンは驚くべき展開を迎えることとなる。イギリスの広告基準協議会(ASA)はフィルター加工を施した美容品広告は、消費者に誤解を招く恐れがあるとして、禁止するルールを定めたのだ。

パラリさんは「フィルター加工済みの美容品広告に注意書きを付ける」ことを求めていたが、同協議会が定めたルールはそれよりもさらに厳しいものとなった。このルールはイギリスを拠点とするブランドやインフルエンサー、有名人に適用され、違反した広告は削除、再投稿が禁止されるという罰則付きだ。

この決定を知ったパラリさんは『BBC』の取材に、「SNSがユーザーに与える悪影響がようやく真剣に受け止められたように感じます」「私は今、女性たちが鏡の中の自分自身を見る目を変える手助けができるんです。素晴らしいことですよ」と語った。

今回の決定に大喜びのパラリさんだが、彼女の活動はまだ終わらない。今度はInstagram上から顎の形状を変えるといった「顔を変えるフィルター機能」自体をなくすべく、活動を続けていくという。「インスタ映え」という言葉があるように、現在は「映えた」写真が評価されがちだ。しかし、本当に重要で、気にするべきなのは見た目ではなく、その中身。本質的なものを見失わないようにしてほしい


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