オウムアムアは葉巻型ではない?
ローブ博士は、新著の中で、オウムアムアは実は葉巻型ではなく、厚さ1ミリ以下の円盤状であり、地球外生命体による太陽帆ではなはいかと仮説を立てた。太陽帆とは、太陽から発せられる光を反射し推進力に変える装置のことで、2010年にJAXAが太陽帆で惑星間飛行できることを実証している。
しかし、多くの天文学者たちはローブ博士の説を支持せず、2019年7月発刊の学術誌『Nature Astronomy』上にて、国際宇宙科学研究所のオウムアムアチームは「地球外生命体の存在を支持する説得力を持った証拠が見当たらない」と結論付けた。
しかしローブ氏は一歩も引かず、「一部の人々は、他の文明が存在することについて議論したくないんだと思います」「彼らは自分たちが最も特別でユニークな存在だと信じていますが、捨てるべき偏見だと私は思います」と批判した。
未だに分からないことが多い宇宙の謎が、解き明かされる日は来るのだろうか。地球外生命の存在は私たちを魅了して止まない。