CULTURE | 2020/12/25

「最も怖いホラー映画」を科学的に検証してみた。1位はZoomをテーマにした異例の作品

2022年12月1日 更新(初出は2020年12月25日)
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文:FIND...

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2022年12月1日 更新(初出は2020年12月25日)

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文:FINDERS編集部

あらゆる手で観る人を恐怖のどん底に突き落とすホラー映画。非日常的な刺激に、好きな人はとことんハマってしまうもの。

そんな戦慄のホラー映画ファンに朗報だ。海外メディア『Broadbandchoices』が最も怖いホラー映画を科学的に検証し、そのランキングを発表した。

2020年にスタートしたこちらの取り組み。2022年の栄冠を手にしたのはどの映画だろうか。

平均心拍数で最恐映画を決定

検証では、批評家や人気掲示板Redditの情報を元に、最も優れたホラー映画40本を予め選定。そして参加者250人に心拍モニターをつけてもらい、作品を見ている間の平均心拍数が最も上昇した作品を「最も怖いホラー映画」とした。ちなみに、安静時平均65回/分。ランキングはこちら。

1位 「ズーム/見えない参加者」 平均心拍数88回/分(最大心拍数130回/分)
2位 「フッテージ」 平均心拍数86回/分(最大心拍数130回/分)
3位 「インシディアス」 平均心拍数85回/分(最大心拍数133回/分)
4位 「死霊館」 平均心拍数84回/分(最大心拍数132回/分)
5位 「ヘレディタリー/継承」 平均心拍数82回/分(最大心拍数104回/分)
6位 「テリファイド」 平均心拍数82回/分(最大心拍数122回/分)
7位 「イット・フォローズ」 平均心拍数80回/分(最大心拍数120回/分)
8位 「 DASHCAM」 平均心拍数81回/分(最大心拍数112回/分)
9位 「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」 平均心拍数80回/分(最大心拍数123回/分)
10位 「パラノーマル・アクティビティ」 平均心拍数80回/分(最大心拍数115回/分)

1位を手にしたのは、2020年に制作されたオンラインミーティングツール〈Zoom〉を題材とした「ズーム/見えない参加者」だ。

新型コロナ禍によってロックダウン中のイギリス。友人6人グループのZoom飲み会に霊媒師を招き面白半分で「Zoom交霊会」をおこなうも、次第にそれぞれの部屋に異変が起きはじめる……といったストーリー。企画からわずか12週間という異例のスピードで公開し、ホラー映画業界の内外から大絶賛を受ける同作が、数々の名作を押しのけて見事「最恐」の座を手にした。

最恐映画に共通するテーマは?

最大心拍数が最も高かったのは、3位にランクインした2010年公開の「インシディアス」の133回/分。こちらは新居に引っ越してきた家族が、怪奇現象に巻き込まれていくというものだ。また、2位の「フッテージ」4位の「死霊館」も「家」をテーマにしたもの。そして「ズーム/見えない参加者」もステイホーム中の自宅での恐怖を描いた作品。「家」という最も心休まるはずの場所が侵されていく感覚が鍵になるのかもしれない。

ちなみに17位には1998年に日本で公開され、ジャパニーズホラーブームの火付け役ともなった「リング」のハリウッドリメイク版「ザ・リング」がランクインとなった。

新型コロナウイルスの感染拡大後、3年目にしてようやく外出や旅行も気兼ねなくできるようになってきた。今年の年末年始は、家族や友人と、あるいはをストイックに1人で最恐ホラー映画を楽しんでみてはいかがだろうか。