『TIME』誌「世界で最も影響力のある100人」に選出
ネンキモさんは裁判を起こすと同時に、先住民たちが自身の力で生き抜けるような策を講じていた。たとえば、雨水貯留システムとソーラーパネルを設置し、有機カカオとチョコレートの生産事業を支援。また、ワラオニ族の若者たちが映画製作者として活動するための支援を行い、ドローン撮影した熱帯雨林などの映像を公開した。
こうしたネンキモさんの圧倒的な活動は世界に知れわたり、今年9月には『TIME』誌による「世界で最も影響力のある100人」に選出。さらに今年11月には「環境分野のノーベル賞」とも呼ばれるゴールドマン環境賞を受賞した。
4歳の女の子の母親でもあり、コミュニティのリーダーとして活動しているネンキモさんの姿は、世界のリーダーとしても眩しい。先住民らと経済先進国を巧みに橋渡しし、コミュニティを団結させたネンキモさんは、今日も未来のために闘い続けている。