EVENT | 2020/12/01

池袋にあるリトルチャイナ「友誼食府」でディープな中華を食べ尽くす!【連載】ハズさない!持ち帰りメシ(24)

2020年、振り返ると飲食業界がこうも大きく揺れ動いた年はそうそうないだろう。
接待メシに悩んでいた時代は、もはやビフ...

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台湾菜「匯豐齋」大腸包小腸 800円

大腸で包んだ小腸、と言うと気味の悪い食べ物に思えるが、こちらは台湾の夜市や屋台の食べ歩きの定番メニューだ。

腸詰めにしてソーセージ状になった餅米に切れ目を入れ、そこに台湾風ソーセージを挟んだ、言わば、餅米ホットドッグ。プリッとした甘めのソーセージにフワフワの餅米、適度な塩味の高菜がアクセントになって、ビールとも相性抜群。

ホットドッグのパン部分が餅米になったイメージの大腸包小腸。

この台湾料理店は、乾拌麺(台湾風混ぜ麺)などの食堂メニューから屋台料理まで幅広く取り揃えており、食材のみならず調理器具や梱包材まで台湾から取り寄せているのだとか。

台湾の国民家電・大同電鍋を使って手際良く調理する様子を眺めていると、台湾の街角の食堂に来た気分になれるだろう。

上海料理「大沪邨」 鮮肉月餅 250円

「月餅」と聞くと、餡の入った甘い菓子が思い浮かぶが、上海ではミートパイのような「鮮肉月餅」が定番だと言う。中秋節にはなくてはならない上海名物だが、日本で食べられるところは少ないそうだ。

サクサクのパイに似た生地に、甘辛く味付けされたハンバーグ状の肉餡が入ってる。香辛料もしっかり効いて、シンプルながらも本場の味を貫いている。

上海や蘇州では平たい鉄鍋で焼き上げるそうだが、この店では店内のオーブンで焼いている。老板娘(店のおかみ)が「今朝私がここで焼いたんだ」といった話を、鉄板に並んだ月餅を見せながら誇らしげに伝えてくれた。彼女の人懐っこい笑顔を思い出しながら食べると、美味しさも倍増だった。

四川料理「香辣妹子」 酢辣粉 600円

四川料理店「香辣妹子」で坦々麺を注文しかけたら、日本語が片言の服務員(店員)に「坦々麺は日本人みんな知ってる。でも、これはまだ有名でない。四川ではとても有名」と猛プッシュされたのが、こちらの「酢辣粉」。

極太の春雨麺に、酸味と辛さが絶妙に絡み合うスープを合わせた麺料理だ。さつまいものデンプンから作られた麺は弾力あるプルプルした食感で、刺激の強いスープとのコントラストが新鮮だ。

ピーナッツ、干豆腐(豆腐から水分を抜いた板状の豆腐)、揚げワンタンなどがトッピングされており、後から追ってくる山椒の痺れ辛さも病みつきに。

実は、本来の姿はもっと汁が多い。「テイクアウトなので汁物はちょっと」と服務員に伝えたら、「大丈夫、無問題」と太鼓判を押されたのだが、やはりこの結果に。

だが、中国から買って来たと思えば、旅の醍醐味のひとつとして面白く感じることができるのも、「友誼食府」の魅力だろう。

友誼食府(ゆうぎしょくふ)
東京都豊島区西池袋1丁目28−6 大和産業ビル 4F
定休日 なし
※営業時間はまちまちで、基本は10:00~22:00、全店舗が開くのは昼すぎが多い
JR・東京メトロ・西武池袋線・東武線【池袋駅】西口(北)もしくは20b出口徒歩1分


※感染症対策を徹底した上で、無理のない範囲でお出かけください。
※取材時の情報を元にメニュー・価格・提供時間等を記載していますが、状況によって変化する可能性が高いため、お店のSNSやホームページなどで事前にご確認をお願いします。

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