文:滝水瞳
過酷な生い立ちで、体重はわずか680グラム
アメリカ・ジョージア州で2017年3月、ダックスフントとチワワのミックス犬が動物シェルターに保護された。毛が薄く、肌の色が見えていてピンク色のそのオス犬は、目と耳が不自由という重い障害を抱えていた。
保護された時の体重はわずか約680グラム。『People』によれば、当時、他に37匹もの犬がいる場所で暮らしており、過酷な環境だったという。
この犬を預かったコネティカット州の獣医、メリッサ・シャピロさんは、その独特の容姿から、くまのプーさんの相棒を連想し「ピグレット」と命名。獣医として四六時中、世話をした。しかし、日々を共にして2カ月経つ頃、情が移ってしまったメリッサさんは、なんとピグレットのことが愛おしく離れられなくなり、自宅に引き取ることに決めた。
ここからがメリッサさんとピグレットの試練の始まりだった。ピグレットは新しい環境になじめず、とめどなく鳴き続けた。自宅では、メリッサさんと夫のウォーレンさん、そして6匹の犬たちが常に寄り添い続けたが、「ピグレットが来た最初の月は外出すら出来ませんでした」とメリッサさん。
メリッサさんの懸命のケアが通じたのか、しばらく経つと、ピグレットも徐々に慣れ落ち着きを見せ始めた。気が付けば、ウォーレンさんの腕の中で眠るのが好きになり、兄弟となった犬たちとはしゃいで駆け巡っていた。
メリッサさんがピグレットの日々をSNSで掲載し始めたところ、その可愛らしい容姿も相まってInstagramは爆発的人気となり、約23万人ものフォロワーが集まった。
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