その生き様が勇気を与え、来年は新書を出版
さらに、障害を乗り越えながら日々を過ごすピグレットの生き様は、子どもたちを勇気づけ始めた。マサチューセッツ州の小学校では、ピグレットを例にとりあげ、人生におけるポジティブな思考を教えるように。
メリッサさんは、現場の教師たちを支援しようと『ピグレット・マインドセット教育支援活動』と銘打った独自の教育プログラムと団体を設立。資料を無償で提供しながら、教育現場と連絡を取り続けた。1年間の教育支援が終わる頃、サプライズで学校を訪れると、驚きのあまり教室中が大興奮。中には感動で泣き出す子も続出したという。
一般的には不可能に見えることも、次々と乗り越えるピグレット。3歳半となったピグレットの生き方は多くの人に受け入れられ、来年には、メリッサさんによって書かれた新書「ピグレット:目と耳が不自由なピンクの子犬と家族の予期せぬ出来事」が出版予定だ。プーさんの親友のように、見た目は小さくとも、優しく愛嬌のある姿で、今日も誰かの背中を押していることだろう。