文:武者良太
800を超える“骨太”コンテンツ
科学・テクノロジー、歴史、車・バイク、建築、ミリタリー、人体、旅、パニック・災害、超常現象・事件・事故、冒険・挑戦といった誰もが気になる10のチャンネルをもつ動画ネットワークチャンネル、それがディスカバリーチャンネル。骨太なコンテンツが多く、老若男女を問わず引き込まれる。
今までにも衛星放送やケーブルテレビ、そしてAbemaTVで配信されていたが、扱われるコンテンツはごく一部のみだった。
だが今年9月9日にディスカバリーチャンネル自身が運営する無料動画配信サービス「Dplay」が日本に上陸した。ディスカバリーチャンネル、アニマルプラネット、ミステリー専門チャンネル ID(Investigation Discovery)、ライフスタイルブランドQUEST by Discoveryなどのチャンネルから2019年9月時点で800以上のコンテンツを配信する。今後はより多くのコンテンツを扱う予定。また日本向けのオリジナルコンテンツも用意される。
現在配信されているコンテンツはスマホアプリ「Dplay」からいつでも見ることができるほか、PC・タブレットからも閲覧可能。放送時間を気にする必要はない。しかも追加料金などかからず、一つのアカウントを家族や友人と共有し、複数のデバイスから同時に違う番組を視聴することも可能だ。
マネタイズに関してはAVOD(Advertising Video On Demand・広告無料型動画配信)でいくとのこと。ディスカバリーチャンネルのコンテンツは知的欲求を高く満たしてくれるものが多く、視聴者も情報と現在の世界を求めている人が多い。広告もディスカバリーチャンネルを好んでいる人をターゲティングしたものを配信すれば反響が期待できるだろう。
YouTubeなど、合わせて配信される広告がコントロールできないプラットフォームではなく、独自のシステムを用意したあたりにディスカバリーチャンネルの本気がうかがえる。