ITEM | 2019/03/26

雑誌の定額制読み放題サービスを新たに加えた「AppleNews+」、Apple独自のクレジットカード「Apple Card」を発表。Apple Special Event【前編】

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3月26日午前2時(日本時間)からおよそ2時間にわたり米Apple本社内にあるSteve...

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3月26日午前2時(日本時間)からおよそ2時間にわたり米Apple本社内にあるSteve Jobs Theaterで開催されたApple Special Eventは、懐かしい6色のAppleロゴからスタート。同社が世界に革新をもたらしてきた製品・サービスの歴史を振り返るオープニングムービーで幕を開けた。

今回のイベントで発表されたサービスは、「AppleNews+」、「Apple Card」、「AppleArcade」、「Apple tv+」の4分野。イベント前に新型のiPad miniやiPad Air、iMac、AirPodsが発表されていたこともあって、予想通りハードウェアの発表はなかった。

伊藤僑

Free-lance Writer / Editor 

IT、ビジネス、ライフスタイル、ガジェット関連を中心に執筆。現代用語辞典imidasでは2000年版より情報セキュリティを担当する。SE/30からのMacユーザー。著書に「ビジネスマンの今さら聞けないネットセキュリティ〜パソコンで失敗しないための39の鉄則〜」(ダイヤモンド社)などがある。

最初に発表されたのは「AppleNews+」。ただし……

「AppleNews+」を発表するティム・クック氏
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イベントの最初に発表されたのは、米国などですでに提供されているAppleのニュース配信サービス「AppleNews」に、雑誌の定額制読み放題サービスを新たに加えた「AppleNews+」。ファッション、エンターテインメント、ニュース、ライフスタイルなど、多様なジャンルの雑誌約300誌が提供される。

発表時に公開されたiPhone/iPadの画面上に表示された誌面では、一部に動画が用いられるなど紙媒体とはひと味違う内容も盛り込まれていて、コンテンツ提供者の同サービスに対する意気込みを感じさせた。

3月26日よりサービスは開始されるが、当初はアメリカとカナダのみ。2019年中にはオーストラリアとヨーロッパにも対象地域が拡大される予定だが、現時点では日本は未定となっている。購読料金は月額9.99ドル(初月無料)で、Family Sharingにより家族との共有も可能という。

「Apple Card」(物理版)はスマートなチタン製で表面にはカード番号もなし

続いて発表されたのは、すでに日本でも提供されている「Apple Pay」を拡張するサービス。噂されていた通り、Apple独自のクレジットカード「Apple Card」が公開された。

支払い明細をiPhoneの画面上で確認できる
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Appleが発行するだけに、一般的なクレジットカードとは一線を画す斬新な機能が盛り込まれている。このカードは、ゴールドマン・サックスとの提携によって実現され、マスターカードのネットワークを利用するという。

Apple Cardといっても、基本はiPhone上のアプリとして提供されるクレジットカード・サービスで、物理的なカードも発行されるというもの。

同サービスの大きな魅力となっているのが、「毎日2%のキャッシュバックがある」こと。Apple関連に支払った場合には、キャッシュバックはさらに増やされて3%となるから、Apple好きには見逃せない。ただし、物理的なカード利用の場合は1%となるという。

発行手続きがiPhoneから簡単に行え、支払い明細をiPhoneの画面上で確認できる点も魅力だ。

通常のクレジットカードと同じ感覚で利用できる物理的なカードにも、Appleらしさが光る。

クレジットカードには付きもののカード番号がない
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なんといっても目を引くのは、そのクリーンなデザインだ。驚くべきことに、クレジットカードには付きもののカード番号がなく、素材もプラスチックではなく金属のチタン製となっている。カード番号等はICチップから提供されるということなのだろう。

サービスインは今夏からとされているが、日本が対象となるかは、まだ定かではない。


後編に続く

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