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文:岩見旦
楽しみな旅行の直前に病気
2019年のゴールデンウィークは10連休。せっかくの休みを有意義に過ごすため、旅行を計画している人も多いのではないだろうか。しかし、前もって飛行機の航空券を予約していても、突然の病気やケガに見舞われることがある。航空券のキャンセル料は割高なので、無理して搭乗して後悔なんてことも。
通常、航空券をキャンセルする場合、払戻手数料と取消手数料が掛かる。しかし、突然の病気やケガの場合、特例としてこれらの手数料が掛からず払い戻しが受けられる方法があることをご存知だろうか?
医師の診断書の提出で、手数料がなくなる
その方法とは、医師の診断書の提出だ。
ANA国内便では医師の診断書を提出することで、払戻手数料と取消手数料なしで全額払い戻しが出来る。予約便出発予定日から30日間以内の便への変更も可能だ。JAL国内便やスカイマークの一部航空券でも同様の対応が取られている。
また子どもの病気で家族でキャンセルした際も、ともに払い戻しできたケースもあるようだ。
ちなみに、これらの特例は国内線のみ。国際線では規約に記載されていないが、ANAでは電話窓口などの問い合わせ先を用意しており、診断書の用意を依頼することもあるとのこと。対応してもらえる可能性もあるようだ。
急な飛行機のキャンセル方法
突然の病気やケガで航空券をキャンセルする手続きはまず、当該便の出発の前に電話窓口や空港カウンターに問い合わせる必要がある。そして、医師の診断書を、郵送やFAXで航空会社に提出。その後、払い戻しされるという流れだ。
ただし診断書の発行は保険がきかず、値段が数千円から5,000円程度までと大きな幅がある。診断書の提出はせず、キャンセルのみの方が安く済む場合があるので、注意が必要だ。
LCCでも対応してもらえる可能性も
LCCに関しては基本的に予約の取り消しを受け付けていない。ただし、ジェットスターでは「特別な事由による予約変更」として問い合わせ窓口を用意している。また、ピーチではキャンセル可能な少し高い料金設定のプランを用意している他、急な病気やケガなどに備えた保険サービス「Peachチケットガード」も提供している。
楽しみにしていた旅行の直前に巻き起こった病気やケガでパニックにならないよう、あらかじめ航空会社の電話窓口などをチェックすることをおすすめしたい。