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街自体がひとつの博物館、キューバのトリニダ【連載】世界の都市をパチリ (22)
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  • 2018.09.06
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街自体がひとつの博物館、キューバのトリニダ【連載】世界の都市をパチリ (22)

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宮崎大輔

1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ  

キューバの世界遺産トリニダ

キューバのハバナでメーデーのデモ行進に参加した後、私はキューバの中央に位置するトリニダという都市へ移動しました。キューバ国内の移動はバスや飛行機も使えますが、私が使ったのは乗り合いタクシーです。ハバナの民泊宿からトリニダの民泊宿まで6時間ほど、他の乗客と共に移動しました。乗り合いタクシーに乗って移動していると、窓の外の景色がどんどん自然の風景へ変わっていくのが印象的でした。

トリニダは近隣のロス・インヘニオス渓谷と共に、世界遺産に登録されています。トリニダは歴史的な建造物が残る歴史の街、そしてロス・インヘニオス渓谷はサトウキビ農場と砂糖工場があった場所です。今ではどちらの地域も観光名所になっていて、特にトリニダは歴史的な建造物が多いので街自体がひとつの博物館といわれています。

石畳とカラフルな壁の街

トリニダに到着してまず驚いたのは、その街の小ささです。街の中心地は徒歩10分ほどで一周できてしまいます。街の規模は小さいですが、地面は石畳でできていて建物の壁はすべてカラフルな色に塗られて、レトロな車と馬車が走っていてとても良い雰囲気です。一方で観光客向けのお土産物屋やレストランも多く、外国人観光客も快適に過ごせます。街の中心地にはカラフルで綺麗な建物が多いので、路上で写真撮影に熱中する観光客が多くいました。

キューバで知り合った日本人観光客に旅行の感想を聞くと、「ハバナよりもトリニダの方が気に入った」という人が多かったです。私も同意見で、もう一度キューバへ行くならトリニダへは必ず行きたいです。その理由は、ハバナよりもコンパクトで落ち着いた雰囲気なので、のんびりと過ごすのに向いているから。とは言っても外国人観光客に人気の街なので、中心地は観光客だらけですが......。

奴隷農場の跡地

トリニダに滞在中に、ロス・インヘニオス渓谷にあるマナカ・イスナガという街にも行ってみました。トリニダからこの街までは車で20分くらいです。この日は友人と一緒にタクシーを一日チャーターし、マナカ・イスナガ周辺の観光地をぐるっと回りました。マナカ・イスナガはサトウキビ畑と砂糖工場があった場所で、今ではどちらも稼働していないそうです。

マナカ・イスナガで一番目立っているのは、7階建ての巨大な塔。ほとんどの建物が平屋なので、塔だけがずば抜けて高くて異様な光景です。136段の階段を登って塔の頂上に着くと、はるか遠くの方まで見渡せます。その昔、この塔はサトウキビ畑で働く奴隷を監視するために使われていたそうです。この塔は奴隷制度の象徴として負の遺産ではありますが、今では観光名所になっています。

ダンス好きが集まる街

昼間のトリニダは落ち着いた雰囲気ですが、夜になると一気に変わります。実はトリニダは音楽とダンスの街としても有名なのです。街の中心の広場にある「カサ・デ・ラ・ムシカ(音楽の家)」というバーでは、毎日複数のバンドが演奏をしていて、来場者はその音楽に合わせて自由に踊っていました。他にもバンド演奏があるバーが多くあり、夜道を歩いているといろんな方向から音楽が聞こえてきます。

私は中南米に住んでいた頃はダンスを踊っていましたが、今では踊らなくなってしまいました。一緒に旅していた友人も中南米に住んでいたことがあり、彼は今でもダンスをしているのでトリニダでダンスを楽しんでいました。トリニダにはダンスや音楽が目当ての旅行者もたくさん集まっています。


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