FINDERS

これまで失敗した人、これから成功する人〜先の読めない社会で成功するために必要な5つの行動ポイントとは?〜【連載】森若幸次郎のイノベーションのレシピ(3)
  • BUSINESS
  • 2021.09.02
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

これまで失敗した人、これから成功する人〜先の読めない社会で成功するために必要な5つの行動ポイントとは?〜【連載】森若幸次郎のイノベーションのレシピ(3)

VUCA時代という言葉をご存知だろうか。「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の頭文字を取ったVUCAは、冷戦崩壊まもない1990年代から「不確かで複雑化な」国際情勢を示す軍事用語とし米国で使われ始め、2010年代になると、ビジネスの世界でも使われるようになった。

まさに今もVUCA時代まっただ中、先行き不透明な社会に生きている私たちは、どう成功していけばいいのか。2003年に、ハーバードビジネススクールの助教授であったDr. Henry W. Chesbrough氏(現在 Hass School of Business, UC Berkeley 非常勤教授)は、外部のアイデアや知識と自社の知識を結合させることによって、「新たな価値を生み出す」ビジネスを作ることが必要であるとオープンイノベーションを提唱した。

1976年にLos Altosで創業されたApple

1994年にWashingtonで創業されたAmazon

1998年にMenlo Parkで創業されたGoogle

2004年にBostonにあるハーバード大学の学生寮で創業されたFacebook

森若幸次郎(John Kojiro Moriwaka)

山口県下関市生まれ。19歳から7年半単身オーストラリア在住後、医療・福祉・介護イノベーションを目指す株式会社モリワカの専務取締役に就任。その後、ハーバードビジネススクールにてリーダーシップとイノベーションを学び、卒業生資格取得。約6年間シリコンバレーと日本を行き来し、株式会社シリコンバレーベンチャーズを創業。近年はNextシリコンバレー(イスラエル、インド、フランスなど)のスタートアップエコシステムのキープレーヤーとのパートナーシップ、そして英語での高い交渉力を活かし、スタートアップ、大企業、ベンチャーキャピタルなどの支援を行う。

株式会社シリコンバレーベンチャーズ 代表取締役社長兼CEO、株式会社モリワカ 専務取締役兼CIO、Startup Grind Fukuoka ディレクター、情報経営イノベーション専門職大学 客員教授、500 Startups メンター。著書『ハーバードのエリートは、なぜプレッシャーに強いのか?』(学研プラス)。趣味:ラップ(Gifted名義で「Down Wiz Us(feat. Dirty R.A.Y.)」をリリースし、全国ダウンロード第1位)、絵画、詩、社交ダンス、将棋、ワイン、家族との時間

文・写真:森若 幸次郎

スタートアップからユニコーンへ。そしてIPO

VUCA時代を生き抜くどころか、世界を引率するグローバル企業となったGAFAを見ても、その主張の正しさがわかるだろう。元々は小さなスタートアップであったが、最初からボーングローバル(最初から地球規模で市場やターゲットを捉えグローバル展開を目指す)であり、あっという間にJカーブを描き、急成長してユニコーン(企業としての評価額が10億ドル(2021年8月末時点で約1090億円)以上で、非上場のベンチャー企業)、そしてIPO(上場)へ。さらに、その成長過程で常に社会や顧客のニーズの変化に対応し、新サービスの提供やアップデートを繰り返すことで、「新たな価値を生み出し続けて」いる。その結果、世界各地に、GAFAのサービスを使わない日がないという大勢の顧客を持つまでになった。

世界のイノベーションの聖地、シリコンバレーでは、GAFAのようなデジタルトランスフォーメーションを主軸にしたビジネスが生まれ続けている。また、積極的にGAFAは、優良なスタートアップを常にM&A(買収)をして、新事業を成長させ続けている。

この流れは、シリコンバレーから世界へと広がっている。

世界中のスタートアップ・エコシステムのキープレーヤーに取材

ルクセンブルクのスタートアップエコシステム取材時

私は、世界中のスタートアップエコシステムの研究を行っている。シリコンバレーをはじめ、ニューヨーク、イスラエル、インド、フランス、ドイツ、北欧5カ国、ルクセンブルク、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、カナダなど実際に訪れて(ドイツとカナダ、北欧一部はオンラインミーティング)エコシステムのキープレーヤーに取材をし、どのようにイノベーションを起こそうとしているのかをこの目で見てきた。どの国もシリコンバレーから学び、その学びを各国の特徴に合わせて再構築することで、グローバル企業の排出を目指している。

日本もそうだ。内閣府が文部科学省、経済産業省及び各関係省庁と連携し、世界に伍する日本型のスタートアップ・エコシステム拠点の形成と発展を支援するとして、令和2年7月に「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点都市」が選定された。日本も、従来のスタイルとは違う、スピード感を持ってイノベーションを起こす企業の輩出に力を注いでいる。

VUCA時代に成功する人と失敗する人の違いとは? 

インドの急成長スタートアップBaby Chakra取材時

なぜか。先行き不透明なVUCA時代に、失敗する人、成功する人について考えると答えが見えてくる。

失敗する人は、これまでの価値観に縛られて、日本が右肩上がりに経済成長していた時期のことや昔の成功モデルばかりをいまだに参考にして、新しい価値を生み出さない人だ。

これから成功する人は、近年急成長しているスタートアップにように、新たな価値を世界に提供できる人だ。上のようなスタートアップは、世界の課題を解決するために自分たちのテクノロジーを駆使して、イノベーションを起こしている人財の集まりとも言える。刻々と移り変わる社会が求めるもの、そして、潜在的ニーズ。それらをいち早くキャッチし、適したサービスを提供することで爆発的にスケールしていく。「世界に向けて新しい価値を提供する力」が求められている。

5日間、スタンフォード大学でM&Aを学んだ時のランチミーティング

では、どうしたら上の力が身につくのだろうか? さまざまな要素が求められるが、今回はこれまでスタートアップに関わったことのない人でも、日本にいながら始められる5つの行動ポイントを最初の一歩としてご紹介する。

次ページ:先の読めない社会で成功するために必要な5つの行動ポイント

1 2 >
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!
  • FINDERS_twitter

SERIES

  • JKA Social Action × FINDERS
  • あたらしい意識高い系をはじめよう|倉本圭造|経営コンサルタント・経済思想家
  • 阿曽山大噴火のクレージー裁判傍聴|阿曽山大噴火|芸人/裁判ウォッチャー
  • テレビの窓から
  • サム古川のインターネットの歴史教科書
  • 高須正和の「テクノロジーから見える社会の変化」|高須正和|Nico-Tech Shenzhen Co-Founder / スイッチサイエンス Global Business Development