文:トキタリョウコ
Google創業者のラリー・ペイジ氏やセルゲイ・ブリン氏、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏、Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏ら、IT業界の成功者が積極的に投資している不老不死の研究。
そんな注目の領域に挑戦する、あどけない表情の少年が話題になっている。
わずか1年で大学を最高の成績で卒業
ベルギーのオーステンデ出身のローラン・シモンズ君は、11歳という若さで、同国のアントワープ大学にて物理学の学士号を取得し、卒業を果たした。『NewsWeek』の第一報によると、この年齢での卒業は史上2番目に若い年齢だという。
さらに驚くべきは、ローラン君が85%という驚異的な成績で卒業したこと。しかも通常、学士号課程には3年が必要なところ、ローラン君はわずか1年で修了したのだ。
実はローラン君は同大学に入学する前に、オランダのアイントホーフェン工科大学に入学している。ただ、大学側が10歳になるまで卒業を認めないと判断を下したため、2019年、9歳の時に中退している。つまり、ローラン君がより若い年齢で、大学を卒業していた可能性が十分にあったのだ。
そんなローラン君が物理学の道に進んだのは、なんと「不死」を実現するためだという。「私が不死に興味を持ったのは、おじいちゃんとおばあちゃんが心臓病で苦しんでいるからです」「特に関心があるのが人工臓器です。身体のできるだけ多くの部分を、人工臓器で置き換えられるようにすることが目標です」と『NewsWeek』に語っている。
ローラン君はすでにアントワープ大学で、物理学の修士号を取得するため、いくつかのコースを取っているとのこと。学士号の取得は、より深い知識を得られる修士課程へ進むためのステップだったとも話している。
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