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バーチャル空間でも通用した“伊勢丹の作法”と目指す「アナログ的DX」|三越伊勢丹 仲田朝彦(後編)
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  • 2021.06.09
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バーチャル空間でも通用した“伊勢丹の作法”と目指す「アナログ的DX」|三越伊勢丹 仲田朝彦(後編)

目指すのは「アナログ的DX」

――伊勢丹だけでなく、その他のコンテンツも充実させていくことが鍵になりそうですね。

仲田:その点で言えば、コンテンツの拡充だけではなく、お客さま同士が自由にコミュニケーションをとれる環境を提供していきたいと思っています。どういうことかというと、例えばどこかの商業施設でお買い物をする際、この施設の誰々さんに会いに行くというケースは結構少ないと思います。多くはパートナーや、友達、恋人、家族と一緒に行って、お買い物をしたいというニーズが高いのではないでしょうか。そこに「わざわざ」バーチャル伊勢丹に来てもらえる鍵があるとおもっています。

「アナログ的なデジタルトランスフォーメーションを目指す」と、よく言うのですが、スマートショッピングの真逆をやりたいと思っています。僕も家に帰ると寝ている妻と子供に背を向けて、真っ暗な部屋の中でスマホの画面を見ながらブラウジングしている。それってショッピング体験として寂しいのではないかと思っています。

だから今回のバーチャル空間上では「1人で、無言でブラウジング」ではなく、その反対の「みんなで会話をしながらショッピングができる」環境づくりに挑戦したいと思っています。ショッピングじゃなくて映画でもいいですし、お散歩でもいいです。その「わざわざ」というところをすごくやりたいです。コミュニケーションを通して買ったものには個別の意味が宿ると思います。SNSでもユーザーはアカウントを使い分けていますが、アカウントが変われば一緒に行く人も変わる。そうやって友達や恋人、家族と来ていただきたいですし、なによりそこが1番のニーズなのではないかと思っています。

――最後に今後の展望を教えて下さい。

仲田:元々は2023年までのローンチを目指していたのですが、コロナの影響もあって2年早く世に出すことができました。そのため今後は2023年までの時間をアップデートに当てて行くことを考えています。要は3年かけて作るものを、お客さまの声や世の中の動向をベースに3年かけて改善していければと思っています。

あとは、去年の段階ではこの事業の制作パートナーの方々を探していたのですが、無事パートナーも見つかり、これからどんどんコンテンツを載せていくという段階です。今ちょうど、業務フローなどを整理しないといけない時期なのですが、もし中長期で考えてくださる方がいらっしゃったら嬉しいなと思います。「いつか『REV WORLDS』とコラボしてみたい!」と、読者の方々に思っていただけたら嬉しいです。


前編はこちら

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