EVENT | 2021/02/16

日本のデジタル社会の未来 IT・ソフトウェア業界の雄が語るDX、デジタル庁はどうなる?!〜CSAJ新年特別談話(後編)

2021年1月22日、帝国ホテル 松の間において、日本のIT・ソフトウェア業界を牽引する一般社団法人コンピュータソフトウ...

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2021年1月22日、帝国ホテル 松の間において、日本のIT・ソフトウェア業界を牽引する一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(以下、CSAJ)の幹部が一堂に会し、「日本のデジタル社会の未来」と題した新年特別談話の場が設けられた。

前編では、荻原会長、水谷筆頭副会長、田中副会長による三者談話を紹介したが、後編ではCSAJ副会長の青野慶久氏(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)、同じく副会長の伊藤裕二氏(株式会社フォーラムエイト 代表取締役社長)、杉本淳一氏(株式会社コスモ・コンピューティングシステム 代表取締役)、豊田崇克氏(ネクストウェア株式会社 代表取締役社長)の4名に、それぞれ今年の抱負やCSAJにおける活動、自社におけるDXの取り組みなどについての談話を紹介する。

日本のデジタル化、DX化の最前線に立つ経営者ならではの現状分析や将来展望からは、ソフトウェア業界が解決すべきさまざまな課題が見えてくる。

前編はこちら

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)

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CSAJは、ソフトウェア製品に係わる企業が集まり、ソフトウェア産業の発展に係わる事業を通じて、我が国産業の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを目的としている一般社団法人。1986年(昭和61年)に設立され、675 社・団体(うち正会員518社、令和3年2月現在)が加入する国内最大のIT・ソフトウェア関連業界団体。

CSAJ副会長青野慶久氏(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)

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1971年6月生まれ。1994年3月大阪大学卒業。1994年、松下電工(現 パナソニック)入社。97年、サイボウズ株式会社設立。2005年、同社代表取締役社長就任(現任)。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーなどを歴任。00年東京証券取引所マザーズ上場。02年東京証券取引所第二部上場。06年東京証券取引所第一部上場。

CSAJ副会長伊藤裕二氏(株式会社フォーラムエイト 代表取締役社長)

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1957年5月生まれ。慶應義塾大学にて法学を学び、1983年、日本構造技術株式会社入社、87年、株式会社フォーラムエイト創業社員。92年、同社取締役就任、2001年、同社代表取締役副社長就任。03年、同社代表取締役社長就任。(現任)13年、一般財団法人最先端表現技術利用推進協会理事長就任(現任)。18年、デジタル社会推進政治連盟 副会長(現任)。

CSAJ副会長杉本淳一氏(株式会社コスモ・コンピューティングシステム 代表取締役)

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1953年6月生まれ。1978年、大阪藝術大学卒業。数社勤務後、75年、ソード株式会社入社。79年、株式会社テス東京支社設立 常務取締役兼支社長就任。86年、株式会社テス・インターナショナル(現:株式会社コスモ・コンピューティングシステム)設立。代表取締役就任(現任)。18年、デジタル社会推進政治連盟 副会長(現任)。

CSAJ副会長豊田崇克氏(ネクストウェア株式会社 代表取締役社長)

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1963年10月生まれ。1981年、兵庫県立芦屋高等学校卒業。1983年、日本エス・イー株式会社入社。97年、関西日本エス・イー株式会社代表取締役副社長就任。同年、ネクストウェア株式会社へ商号変更。98年、同社代表取締役社長就任(現任)。2000年、ナスダックジャパン市場(現・JASDAQ)上場。18年、デジタル社会推進政治連盟 副会長(現任)。

取材・文・構成:伊藤僑

優秀なプログラマーの発掘、日本のデジタル化に力を注ぎたい。

青野CSAJ副会長:去年からのコロナ禍で、大きく社会が動き、テレワークが普及し、クラウドサービスを利用して情報共有するという流れも起きました。今年はこの流れを不可逆なものとして、働き方、IT、デジタル化を前進させていきたい。

CSAJ副会長としての活動では、力を入れているものの1つに、「U-22プログラミングコンテスト」があります。こちらは22歳以下の学生から優秀なプログラマーを発掘するイベントなのですが、毎年、非常に優秀な学生を発掘することができています。昨年もオンラインでの開催ではありましたが、素晴らしいプログラマーを発掘することができました。このコンテストは、なんと40年の歴史を持つ日本でも一番長い歴史を持つプログラミングコンテストではないかと思います。今年も継続していきたいです。

サイボウズとしてどうデジタル社会に取り組むかについては、私たちが今1番力を入れて取り組んでいるキントーンという、ノーコード、ローコードという、プログラミングをほとんどしなくても業務アプリケーションを開発できるデジタル化のプラットフォームに力を入れて提供しております。今回のコロナ禍もあって、神奈川県さん、大阪府さんなど、たくさんのところで、病院との情報共有プラットフォームとして活躍することができました。危機時に、短期間でセキュリティレベルの高いクラウドサービス、業務アプリケーションを迅速に開発できるということで、注目いただいております。このキントーンの普及にも努めながら、日本のデジタル社会の実現に取り組みたいと思います。

CSAJ副会長 青野慶久氏(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)

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