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渡部建&東出昌大と、今年も炸裂した文春砲!不倫報道をネットの論調とともに総ざらい【連載】中川淳一郎の令和ネット漂流記(19)
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  • 2020.12.26
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渡部建&東出昌大と、今年も炸裂した文春砲!不倫報道をネットの論調とともに総ざらい【連載】中川淳一郎の令和ネット漂流記(19)

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中川淳一郎

ウェブ編集者、PRプランナー

1997年に博報堂に入社し、CC局(コーポレートコミュニケーション局=現PR戦略局)に配属され企業のPR業務を担当。2001年に退社した後、無職、フリーライターや『TV Bros.』のフリー編集者、企業のPR業務下請け業などを経てウェブ編集者に。『NEWSポストセブン』などをはじめ、さまざまなネットニュースサイトの編集に携わる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)など。

ベッキーのゲス不倫から始まる文春砲

今やウェブメディアにとってはドル箱ともいえる存在になった「不倫報道」。『2016年の週刊文春』(柳沢健・光文社)が話題となっているが、その端緒はなんといっても週刊文春の2016年1月7日発売号「ベッキー禁断愛 お相手は紅白初出場歌手」だった。

同書にはこの件の裏側についても明かしている。ベッキーの相手はゲスの極み乙女。の川谷絵音だったが、新谷学編集長(当時)のこんなコメントも紹介した。

「誤解されているかもしれませんが、『週刊文春』にはベッキーさんを断罪したり、袋叩きにするつもりはまったくありません。我々が報じたのは、好感度の高いベッキーさんが恋をしていました。お相手は妻のある男性で、紅白にも出場したミュージシャンでした。意外な素顔ですね、というところまで。休養しろとかコマーシャルに出すなとは一切書いていない。大騒ぎしたのはテレビのワイドショーやスポーツ紙です。一度“水に落ちた犬”になると、みんなで一斉に叩きまくる。俺はそういうのが大嫌いなんです。むしろ『がんばれベッキー』と応援企画をやりたかったくらい」

実際、その企画は「ベッキーからの手紙」という形で実現したというが、不倫がネットの最大級の関心事になるきっかけはまさに「文春砲」だった。それ以前にも2013年の矢口真里の不倫など、ネットを盛り上げた不倫ネタはあった。今年は東出昌大と瀬戸大也と渡部建の不倫で盛り上がったが、これまでネットで盛り上がった不倫ネタについて振り返ってみよう。一つずつ見てみると「何があろうとも許せない人」「よく分からないけどいつの間にか許されていた人」というのがいる。

文春砲以前から常に取りざたされていたのが石田純一である。「不倫は文化」というキャッチー過ぎる言葉で世のバッシングを受けまくった石田は、「元祖・不倫俳優」ということで、いまだに叩き続けられている。4月の緊急事態宣言下に沖縄へ行き、その後陽性が判明した石田は以来常に叩かれ役としての存在感を示すこととなった。石田がマスクをせずにバッティングセンターに行ったり、散歩の途中、マスクを取ってくしゃみをした、といった報道まで出て、都度石田はネットで叩かれることに。

石田が罪作りなのは、息子のいしだ壱成、娘であるすみれ、そして現妻の東尾理子の全員が同情されてしまう点にある。「トレンディ俳優」として知られてはいるが、この30年ほど役者としての代表作はない。すっかり企業の記者会見や、今回のコロナ陽性などで取沙汰される人物になった。だからこそ「本業が分からない」「不倫をしたから知名度があり、仕事がもらえる」といったところも叩きポイントになっている。ネットで叩かれる不倫著名人の王者だろう。

11月28日に「フライデーデジタル」には「石田純一『コロナ緩むのはダメ』上から目線での注意に批判の声」という記事が掲載されたが、石田に批判的論調の記事は読まれる傾向にある。石田が気の毒になるのは、志村けんさん、岡江久美子さんという好感度の高い芸能人がコロナで亡くなった後に退院したことにある。当時ネットでは「悪運だけは強いな」や「志村さんと岡江さんの代わりにこいつが死ねばよかった」的なことまで書かれてしまう始末。これはさすがに言い過ぎである。

次ページ:矢口真里のクローゼット不倫にネットは騒然

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