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コロナ感染者の5人に1人が90日以内に精神疾患を発症。オックスフォード大学ら、6900万人調査結果を発表
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  • 2020.12.14
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コロナ感染者の5人に1人が90日以内に精神疾患を発症。オックスフォード大学ら、6900万人調査結果を発表

Photo By Shutterstock

文:汐里

感染すると精神衛生上の問題を抱えるリスクが高くなる

2020年、世界を大きく変えた新型コロナウイルス。米国ジョンズ・ホプキンス大学によると、全世界でコロナ感染者は7200万人を超え、無くなった人は160万人に上っている(12月14日時点)。英国でワクチン接種がスタートしたものの、まだまだ予断を許さない状況が続いている。

そんな中、英国のオックスフォード大学らの研究チームが、新型コロナウイルス感染者6万2000人を含む、米国の6900万人の電子健康記録を分析したところ、新型コロナウイルス感染者の5人に1人は、診断から90日以内に、精神疾患を発症しているとの研究結果を医学雑誌『Lancet Psychiatry』で先月発表した。

今回の研究で、新型コロナウイルス感染者は、不安障害、うつ、不眠症といった精神疾患を多く発症することが判明。また、認知症の発症リスクが著しく高くなることが分かった。

さらに、他の呼吸器系の感染症や骨折、インフルエンザ、皮膚感染症といった他の医療問題を抱える患者グループと比較すると、新型コロナ感染者は彼らの約2倍の精神疾患と診断される可能性があるという。

研究を行ったオックスフォード大学精神医学教授のポール・ハリソン氏は「これまで、新型コロナウイルスが精神衛生上の問題を引き起こすことは懸念されていました。そして、我々の研究結果が、その可能性の高さを示しています」とコメント。加えて「原因を究明し、新たな治療法を見出すための研究が急務だ」と強調した。

ユニバーシティカレッジ・ロンドンのコンサルタント精神科医マイケル・ブルームフィールド氏は、「これは特定の感染拡大による心理的ストレスと、病気の身体的影響の組み合わせが原因である可能性があります」と指摘している。

次ページ:精神疾患の患者はコロナ感染リスクが65%増

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