文:ヤジマミユキ
もしわが子が病で苦しんでいるのに、助けるどころか近くにすらいられないとしたら、親としては胸が締め付けられるような気持ちになるだろう。
そんな状況であるにも関わらず、子どもを笑顔にし、絆をより深めた親子のストーリーが話題になっている。
コロナ禍に急性リンパ性白血病と診断された14歳の少年
米国テキサス州フォートワースに住むチャック・イールドさん(48歳)の息子エイデン君(14歳)は、今年のはじめに、急性リンパ性白血病と診断された。まさに新型コロナウイルスの感染拡大が始まった、ちょうどその頃だった。エイデン君の母親であるロリさんが病院で働いているということもあり、厳格な治療計画のもとエイデン君は、クックチルドレンズメディカルセンターで治療を始めた。
エイデン君は毎週火曜日、クックチルドレンズメディカルセンターで化学療法を受けることになった。しかし、病院は感染拡大防止策として「患者一人につき、付き添えるのは親または介護者一人のみ」と制限。病院で働くロリさんだけしか行くことができなかった。
チャックさんは「エイデンが痛みに苦しんでいるのに、そばで触れてあげることもできないのは本当に辛かったです」と、『TODAY』の取材に語っている。