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月島もんじゃ焼き屋に侵入したドロボーは、店の金を盗んで解雇された従業員!ギャンブルが狂わす家族の絆【連載】阿曽山大噴火のクレイジー裁判傍聴(16)
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  • 2020.08.24
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月島もんじゃ焼き屋に侵入したドロボーは、店の金を盗んで解雇された従業員!ギャンブルが狂わす家族の絆【連載】阿曽山大噴火のクレイジー裁判傍聴(16)

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阿曽山大噴火

芸人/裁判ウォッチャー

月曜日から金曜日の9時~5時で、裁判所に定期券で通う、裁判傍聴のプロ。裁判ウォッチャーとして、テレビ、ラジオのレギュラーや、雑誌、ウェブサイトでの連載を持つ。パチスロもすでにプロの域に達している。また、ファッションにも独自のポリシーを持ち、“男のスカート”にこだわっている。

コロナ休業中のもんじゃ焼き屋から約30万円窃盗

毎年、夏の時期の東京地裁は傍聴レポートを宿題として出された学生が、団体でやって来るので混みがち。そして、裁判所は部署ごとに少しずつずらして夏休み取るので、1カ月以上ずーっと公判数が少ないのです。なんというバランスの悪さ。

さらに、今年はコロナウイルスの感染防止策として、傍聴席が2席空けになってますからね。そう簡単に傍聴すらできない2020夏。今だけはせめて映画館みたいに1席空けにしてくれれば、わざわざやってきた学生の全員傍聴可能なのに。そんな状況の中でなんとか傍聴できた裁判の話を。

罪名 建造物侵入、窃盗
M被告人 無職の男性(28)

起訴されたのは、今年の4月28日午前2時30分に東京・月島にあるもんじゃ焼き屋に被告人が正面ドアのガラスを割って、鍵をあけて侵入し、現金31万2103円盗んだという内容です。

この事件は、コロナウイルスの感染拡大を受けて、休業していたもんじゃ焼き屋さんに元従業員の男がドロボーに入ったと実名でそれなりに大きく報じられているんです。よりによって、大ダメージを受けている飲食店にこの時期に盗みに入るとは…というニュースでしたかね。

検察官の冒頭陳述によると、被告人は専門学校を中退後、被害店でアルバイトとして働き、その後、他の飲食店や介護職を経て、2017年に被害店で正社員として働くようになったという。しかし、今年1月、店と従業員の家に侵入して現金を盗んだことが発覚し、解雇されたらしい。

翌月からは、豊洲市場で深夜の仕事を始めるも2週間で辞めてしまったとのこと。辞めたことを奥さんに言えず、夜中に家を出ては、マンガ喫茶で時間を潰す毎日。そこで、被告人は生活費を捻出するため、店内の構造を知ってる被害店に侵入することを決意し、ネットで侵入のやり方の動画を見ていたという。

ちなみに、今年の1月の盗みの件は、被告人に幼い子どもがいることを考慮して、警察沙汰にはしなかったという事情があるそうです。そんなもんじゃ焼き屋さんを裏切って再び侵入したというとんでもない事件なんですね。ニュースを知った時に感じた「酷い」より、さらに「酷い」話だ。

次ページ:示談金とドアの修理代で260万円、迷惑を被り続ける家族たち

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