文:仲田拓也
家庭でペットとして飼育されていたものの、捨てられたり、虐待されたりする動物は後を絶たない。そんな動物たちを引き取り、一時的に保護するのがアニマルシェルターだ。
シェルターの動物には、人間に対して不信感を抱いていることも少なくない。しかしそんな中、シェルターの動物と人間の間に生まれた友情がSNSで話題となっている。
ハートウォーミングな映像に世界から反響
あるジャーナリストの男性は、自身が手掛ける雑誌記事のため、シェルターに取材に訪れていた。すると突然、保護されていた1匹の子犬が近づいてきた。
もちろん、子犬とはこの時が初対面。男性はおやつやおもちゃなど、子犬の興味を惹きつけるようなものを持っていたわけではない。にもかかわらず、子犬はこの男性の足にしっかりしがみつき、離れようとしなかった。
最初は男性も戸惑っていたが、子犬が積極的にすがりついてくる様子を見て、やがて子犬を優しくなで始めた。周囲の人もその心温まる風景に目を留めて撮影を始めた。
子犬がこの男性に一目惚れするこの30秒程度の動画が昨年1月に、海外のネット掲示板『Reddit』にアップされると、約12万件の「いいね」を獲得。「このワンちゃんはひと目で恋に落ちたんでしょうね」「これぞ子犬の愛」「きっとこの男性とこの子犬は運命でつながっていたのでしょう。ソウルメイトですね」などの声が寄せられ、大きな反響を呼んだ。
そして最近、『BoreadPanda』などのメディアがこのストーリーを取り上げたことで、再び注目を集めている。