犬を引き取って育てた男性
この話にはさらに続きがある。というのも、この男性は後日、子犬を引き取って育てることになったという。通常、シェルターで保護された動物たちを引き取るときには、人間が動物を選ぶものだが、今回のケースはその逆と言えるだろう。
日本の場合、遺棄される動物の数は減少傾向にあるものの、環境省動物愛護管理室によれば、平成30年度には、9万1939頭の犬や猫が保健所に収容、3万8444頭が殺処分されている。
人間の都合によって動物が捨てられるという悲しい現実がある一方で、新しく人間と犬との友情が生まれた。この友情が、少しでも長く続くように祈らずにはいられない。