母親の子宮の中で体が結合した状態で生まれる結合双生児(シャム双生児)。
結合双生児の出生率は極めて低く、死産のケースが高いと言われている。また、結合双生児とひと口に言っても、そのケースはさまざまだ。
たとえば日本で分離手術を受けたベトナムの兄弟ベトちゃん・ドクちゃんの場合は、2つの上半身がひとつの下半身を共有するかたちで生まれた。
今回紹介するのは、中央アフリカ共和国出身の双子のケース。双子はプレフィナちゃんとエルビナちゃんの姉妹で、2歳になったばかりだ。
プレフィナちゃんとエルビナちゃんはうなじから頭頂部にかけての頭蓋骨後部の広い範囲と脳内の静脈が結合した状態で生まれたが、医療設備が不十分な同国から、国際人道活動の一環として分離手術を受けるためにイタリア・ローマの病院に送られた。
そしてついに7月7日、イタリア・ローマのバンビーノ・ジェズ小児科病院は双子の分離手術に成功したことを報告。