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資産3000万ドル以上の「超富裕層」の住んでいる国をマップ化したら、2つの国の成長に目が留まった
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  • 2020.05.01
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資産3000万ドル以上の「超富裕層」の住んでいる国をマップ化したら、2つの国の成長に目が留まった

文:赤井大祐

世界でトップの大富豪62人の資産の合計は、全人類の下位50%にあたる36億人と同程度の資産を有しているとさえ言われている。世界中でますます格差が広まる中、どの国で最も多くの大金持ちが誕生しているのだろうか?

英国の不動産総合コンサルティング会社Knight Frankの『2020ウェルス・レポート』の情報を元に、Visual Capitalistが制作した、「超富裕層」の多い国マップを紹介する。

イタリア、韓国は前年比+20%

まずはこちらのマップをご覧いただきたい。ここでは「超富裕層」を、2019年時点で3000万ドル(約33億円)以上の資産を有する人と定義している。超富裕層の多い国を、緑の円の大きさで示している。ベスト10は下記の通り。

1位 アメリカ 240,575人(昨年比+5.9%)
2位 中国 61,587人(昨年比+14.7%)
3位 ドイツ 23,078人(昨年比+0.8%)
4位 フランス 18,776人(昨年比+7.9%)
5位 日本 17,013人(昨年比+17%)
6位 イギリス 14,367人(昨年比+3.6%)
7位 イタリア 10,701人(昨年比+20.8%)
8位 カナダ 9,325人(昨年比+5.3%)
9位 ロシア 8,924人(昨年比+3.9%)
10位 スイス 8,395人(昨年比+3%)

堂々の1位は経済大国アメリカの約24万人で、世界の超大富豪の半数以上が住んでいる。2位中国、3位ドイツと続き、日本は5位で約1万7000人。人口に対しておよそ0.013%という割合だ。7位のイタリア、13位の韓国はともに昨年比+20%と大きな成長を見せている。韓国の増加は輸出や大企業、一部の製造業に焦点を当てた経済戦略が背景にあるとされている。

超富裕層の資産の内訳は、不動産が全体の27%と最も多くの割合を占めており、世界経済からの影響を受けづらい形で資産を持っていることがわかる。その次に株式23%、債権17%、現金11%と流動性の高いものが続き、未公開株8%、美術品などのコレクション5%、貴金属3%、そして最後の1%が不明となっている。

2024年に超富裕層は?

さらにVisual Capitalistは2014年から2024年の10年間で、超富裕層の人数が国ごとにどのように増減するかの予測マップを作成。1位はアメリカの29万3136人で、2位が中国、3位がドイツと、2019年のランキングと9位まで変動はない。2位の中国と、10位にランクインしたインドは、ともに+100%以上の驚異的な成長が予測されている。

他にもインドネシア、タイなどの東南アジア諸国や、ケニア、タンザニア、サウジアラビアも超富裕層が急増すると目されている。中でもベトナムは+430%と予測されており、一部の途上国の台頭が期待される。

アフターコロナの時代において、格差はますます広がっていくのか、あるいは富の再分配が機能していくのかは専門家の間でも意見が割れているという。この苦難を乗り越えた先で、貧困に苦しむ人は果たして減るのだろうか。


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