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凍死で亡くなる人数は、熱中症での死亡者数より圧倒的に多い!冬の寒さに要注意
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  • 2020.01.10
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凍死で亡くなる人数は、熱中症での死亡者数より圧倒的に多い!冬の寒さに要注意

Photo By Shutterstock

文:宮西瀬名

夏になると「暑さ」に対する関心が高まり、その危険性がよく話題に上がる。その甲斐あって熱中症対策が広まりつつある。

その一方、冬の「寒さ」を意外と軽視していないだろうか。

凍死の多さがSNSで話題に

フリーランス医師のおるとさんは先月14日、自身のTwitterで「『熱中症での死亡』と『凍死』はどちらが多いか知ってる?」と問いかけ、「答えは凍死」と投稿した。すると、瞬く間に拡散され、4万リツイートを記録。「知らなかった」「今度、寝ている人いたら声かけてあげないと」などの声が寄せられ、大きな反響を呼んだ。

にわかに信じがたいこの投稿は、本当なのだろうか? 厚生労働省の人口動態調査による『人口動態統計』で確認する。そこには日本国内の日本人の死因が「自然の過度の高温への曝露」、「自然の過度の低温への曝露」として、それぞれ「熱中症」、「凍死」で亡くなった人の数がまとめられている。2017年に熱中症で亡くなった人は635人に対し、凍死で亡くなった人は1371人と2倍以上も凍死の方が多いことが分かる。

2014年〜2017年の4年間の合計をチェックしてみると、熱中症は2753人で凍死が4657人と、凍死の方が多い。おるとさんの投稿は、まさに真実だった。

意外と多い泥酔からの凍死。屋内でも用心を

「男女で見ると圧倒的に男が多く、死亡時の状態は泥酔→凍死も少なくない」と明かすおるとさん。凍死は「特に12月から2月に多い」と、今の時期は特に注意するよう促した。

そして、投稿前日も泥酔し潰れている人を見かけたとし、「凍死は思ったより簡単に起こります。今の気温なら屋外で潰れるのは相当危険です」と節度のある飲酒を呼びかけた。

これらの投稿に合わせて、救急医のTwitterユーザーも「救命センターには3日に1回程度の割合で体温が20度台の方が搬送されます」と綴り、「たいていは自宅で暖房をつけていなかった高齢者」と、家族が目を配るよう訴えた。

凍死は、深部体温が35℃以下に低下した状態である「低体温症」が招くとされている。低体温症を防ぐため、衣服が濡れたらすぐに脱ぎ、毛布などで身体を保温。湯たんぽを脇の下や股の付け根など、太い血管がある辺りに当てるのも良いとされる。

また、脱水症状や低血糖症も伴うため、水分補給も肝心だ。ただし、コーヒーや紅茶など、カフェインの入っている飲み物だと利尿作用で脱水症状を起こすことがあるので、注意してもらいたい。

まだまだ続く冬の厳しい寒さ。屋内でも油断せずにきちんと対策をしてもらいたい。


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