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「スポーツカーで葬儀行進して」14歳の若さで亡くなった少年の願いを叶えるため、2000台以上が全米から集結
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  • 2019.11.22
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「スポーツカーで葬儀行進して」14歳の若さで亡くなった少年の願いを叶えるため、2000台以上が全米から集結

文:岩見旦

病気で命の危機に瀕している子どもたちの夢を叶える手伝いをしている団体が存在する。

アメリカで難病を患っている男の子の「最後のお願い」を、ある団体が実現し、世界中で大きな感動を呼んでいる。

骨肉腫を患った少年の4年半にわたる闘病

ミズーリ州ワシントンで暮らしていた14歳のアレック・イングラム君は、骨に発生する悪性腫瘍(癌)である骨肉腫を患い、4年半にわたって闘病生活を送ってきた。

Facebookページ「Alec Ingram's fight with Cancer(アレック・イングラムの癌との戦い)」によると、2015年アレック君が骨折した際、病院でさまざまな検査をしたところ、骨肉腫であることが判明。この種類の癌は非常に珍しく、専門機関によると年間2万件以下の症例しかなく、さらに20歳以下の子どもに至って年間400人しか診断されないという。

アレック君は11歳の誕生日に歩く練習を再びしなければならず、イースターの日は心臓が一時停止したため集中治療室で過ごした。

そんなアレック君の願いは「スポーツカーで自分の葬儀行進をしてほしい」というもの。アレック君は大のスポーツカー好きとして知られており、スポーツカーで安息の地へ連れてって欲しいと希望していた。

葬儀行進で街が2時間以上封鎖

今月17日、アレック君は息を引き取った。すると翌日18日、2100台のスポーツカーと70台のバイクがワシントンから程近くのシックスフラッグス・セントルイスの駐車場に集結。スポーツカー愛好家たちはアレック君の最期の願いを叶えるため、ワシントンへと向かったのだ。

この葬儀行進を手配したのは、病気の子どもたちの夢を叶える手伝いを行っている「シドニーズ・ソルジャーズ・オールウェイズ」。8歳の娘シドニーを癌で亡くしたダナ・クリスチャン・マンリーさんが率いている団体だ。この団体は事前にアレック君の家族に連絡を取っていたものの、すでに病状が悪化していたため、生前何もすることが出来なかったが、代わりにこの葬儀行進を行ったのだ。

『CNN』によると、スポーツカーはミズーリ州だけでなく、カリフォルニア州、インディアナ州など他の州からも集まった。そして、アレック君の家族を支援する行列に何千人もの人が列をなし、あまりにも多くの人が集ったため、街が2時間以上封鎖されたという。

きっとアレック君も天国からこの葬儀行進を見て、多くの人に愛されていたと知り、感動したに違いない。


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