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文:岩見旦
最近、街中で目にすることが少なくなった公衆電話。総務省によると、1990年には83万3000台設置されていた公衆電話が、2018年には15万5000台まで減少。
しかし、そんな公衆電話のユニークな使い方がSNS上で話題になっている。
一般電話からNTTドコモのスマホにSMSを送信する方法
あるTwitterユーザーが29日、公衆電話からメールを送ること出来ると知って衝撃を受けたと投稿。このツイートは多くの人の目に留まり、7万7000件のリツイートを記録し、大きな反響を呼んだ。
このメールとはSMS(ショートメッセージサービス)のことで、通常のメールと異なり、電話番号を宛先としてメッセージを送ったり、受け取ったりすることが出来る。メールアドレスを知らない相手との連絡手段として使える他、ネットサービスの本人確認などで活用されている。
このSMSを、公衆電話、固定電話など一般電話から、NTTドコモのスマホや携帯電話に送ることができるのだ。
アラフォー世代が反応せずにはいられないポケベル打ち
SMSの送信方法はまず、一般電話から「090-310-1655」に電話をし、相手先の電話番号を入力する。
続いて「*2*2」と打ち込み、メッセージを入力するわけだが、当然のことながら一般電話にはキーボードや液晶パネルはない。そこで、2桁の数字を打ち込み、かな文字1つに変換するという方法を取る。いわゆる「ポケベル打ち」だ。例えば「ア」なら「11」、「ス」なら「33」、「ロ」なら、「95」といった具合だ。最後に「##」と入力して、送信完了だ。ちなみに「ウエノエキ 17-30」とSMSを送りたい場合は「*2*21314551422889607699800##」と28文字入力しなければならない。
NTTドコモ
この打ち方に、ポケベルを青春時代使っていたアラフォー世代が反応。「ポケベル打ち、懐かしい」「昔めっちゃ早打ちした」「ポケベル持ってた頃に戻りたい」など、多くの声が寄せられた。
上記の入力方法の他、「TELクダサイ」「オクレマス」など定型文を入力する方法などもある。詳しくはNTTドコモの公式サイトをチェックしてほしい。またソフトバンク、auはこのサービスを提供しておらず、送信相手のスマホがこの2社の場合は送ることができないので注意していただきたい。
今から約20年前に流行し、今年9月にひっそりとサービスを終了したポケベル。平成を偲んで、久々に「ポケベル打ち」にトライしてみてはいかがだろうか。