コンセプトから実装、本格運用の開始へ
2024年11月12日、ソフトバンク株式会社は慶應義塾大学 湘南・藤沢キャンパスにて「AI-RANの新技術開発に関する説明会」を行い、これまでアライアンスなどの取り組みを行ってきた 「AI-RAN」 について、世界で初めて実装に成功し本格的な商用化に向け動き出したことを発表した。
冒頭でプレゼンテーションを行ったソフトバンク先端技術研究所 所長の湧川隆次は、AI-RANの技術的背景や実装の詳細を説明し、NVIDIAとのパートナーシップを通じ、GPUサーバーを活用しソフトウェアとして組み上げたソフトバンクのプロダクト「AITRAS」(アイトラス)について紹介。
「AITRAS」は、AI (人工知能) とRAN (無線アクセスネットワーク) を同一のNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングプラットフォーム上で動作可能にする統合ソリューション。これにより高い安定性かつ高性能を実現すると同時にRAN容量の最大化や消費電力の削減などを実現できるという。
会場にはソフトバンク代表取締役社長の宮川潤一も駆けつけ、「AI-RANは日本のGDPを成長させるためのエンジン、1兆2兆の話しではなく、数百兆円の話し。ソフトバンクはAI-RANでネットワークを作り直す」と強調した。
また会場では、慶應義塾大学 湘南・藤沢キャンパス全体を使用し、自動運転や警備ロボットなど、具体的なデモンストレーションも行われた。詳しくは後日改めて紹介したい。