ITEM | 2019/10/17

TカードのデータでAIが相性予測。CCCのマッチングサービス「D-AI(デアイ)」

文:武者良太
「ライフスタイル」を分析し、マッチング
TSUTAYAの会員証にはじまり、現在はYahoo!JAPAN...

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文:武者良太

「ライフスタイル」を分析し、マッチング

TSUTAYAの会員証にはじまり、現在はYahoo!JAPANのサービスとも密接につながっているTカード。その利用データから個人のライフスタイルや価値観を予測し、円満夫婦のデータを機械学習させたうえで2者の相性を予測するAIマッチングサービス「D-AI」がリリースされた。

いままでにもAIを用いたマッチングサービスは、男女間の出会いのみならず、ビジネスマッチングの分野でも活用されてきた。しかしその多くはアカウント開設時のアンケートデータをもととしたものが多い。

CCCグループが運営する「D-AI」は、6900万人の利用者がいるTカードのデータを利用しているのが興味深い。具体的にはTカードの情報をもとに、ライフスタイルを「衣」「食」「住」「遊」「働」「その他」の6つの傾向データに分類し、相手との相性度を1.00〜5.00で表示するシステムとなっている。このAIマッチングサービスは男性1500円/月、女性900円/月のプレミアムコース登録者のみ利用できる。

最初はお互いの写真や年収といった重要なデータが参照できないのも、他の出会い系サービスと大きく異なるポイントだ。「ただしイケメンに限る」を排除するというのは、顔面偏差値重視主義の多い出会い系サービス市場に、大きな波紋を起こす可能性が高い。

これらのデータを確認するには、同じくプレミアムコース利用者のみのサービスとなるペア機能を使うこと。ピンとこない相手からのペア機能許可申請をスルーできることから、極力顔出しをしたくないといった出会い系サービスに抵抗を感じるユーザーも利用しやすくなっている。


D-AI(デアイ)