文：武者良太
英語・中国語圏の訪日旅行者に旅アドバイスを
2019年7月に日本を訪れた外国人旅行者数は299万1200人（日本政府観光局調べ）。日本との関係が悪化してしまった韓国からの旅行者数は減っているものの、トータルでは前月比5.6％増。特に中国からは7月期だけで100万人を超える人が日本にきていたとのデータが出ている。
インバウンドを意識した観光地、飲食店が増えるなか、外国人旅行者を対象としたサービスも増加中。機能を追加するサービスも目立ってきている。
訪日観光客向けのチャット型コンシェルジュアプリ「Tabiko」は、新たに「Tabiko TV公式配信パートナー」の募集を開始した。従来はチャット機能を用いて、運営会社から選ばれた個人コンシェルジュが旅のサポートを行うプラットフォームだったが、よりインタラクティブな情報を届けるシステムとして動画配信機能のTabiko TVを開始。日本各地の観光地やグルメスポット、アクティビティをライブ動画＆チャットで発信できるようになった。
写真だけでは伝えにくい、言語化するのが難しい場所であっても、動画ならばスポットの雰囲気を可視化できる。一緒に旅行に付き合ってくれているかのようなノリで、利用者の旅の不安を解消することが期待できるだろう。
Tabikoではコンシェルジュがユーザーから得た「Star Rewards（アプリ内のチップ課金システム）」やコンシェルジュの需給、ランクなどに応じて報酬をもらうこともできる制度を用意しているが、Tabiko TVでもライブ配信を行う都度、報酬が支払われる。具体的な条件は審査を通過した人にのみ伝えられるようだが、メジャー・マイナーを問わず、外国人旅行者にアピールしたいスポットが近くにあるならば応募してはいかがだろうか。
ただし日本語でのライブ配信はアウト。日本在住で、日頃からSNSで情報発信を行い、そして英語もしくは中国語で流暢にライブ配信ができる人に限られる。