CULTURE | 2025/02/28

愛と自由のワンダーランド、
TENGA LANDが性について心のハードル
を下げる理由

連載:東急プラザ原宿「ハラカド」で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文・写真:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)

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「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」 ハラカドに出店したTENGA LANDの狙い

原宿の中心にある東急プラザ「ハラカド」に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」。今回は、ハラカド2FにあるTENGA LANDについて広報の橘さんにお話を聞きました。インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、合わせて楽しんでいただきたい。

ーー 今回はハラカド2にあるTENGA、広報の橘さんにお越しいただきました。

よろしくお願いします。

ーー ハラカドにTENGAさんが入る、ということで周りのテナントさんは皆さん関心がありましたね。

そう言っていただけて嬉しいです。

ーー ハラカドにお店を出すにあたって、どんな狙いがあったんですか。

そうですね、TENGA LANDは、愛と自由のワンダーランドっていうのがキーワードになっているんですけれども、実際に買い物を楽しんでいただくだけではなくって、何かお店に来るだけで心が躍るような、わくわくするようなところを感じて欲しくて「ランド」という位置付けでお店をオープンしました。

ーー だからディスプレーの仕方が、例えば中央には回転ずしならぬベルトコンベアがあって・・・

そうですね回転レーンが設置されておりまして、もちろん商品も展示しながら回ってるんですけれどもよく見ると、お寿司も回ってるので、もう回転ずしという例えもまさにそのものですね(笑) 遊び心が隠れているので、いろいろ見ていただけたら・・・

ーー 見てるだけでも楽しいです。何かその場所にいるのが楽しいという気分になりますね。

そうですね。TENGAとしては常設店では初めての自動販売機を設置しておりまして、通常にレジに持ってってTENGAを買うってわけじゃなくて、自動販売機で購入いただいて、SNSで動画を載せたら面白そうなものだったり、あとは18歳以下の方、高校生の方とか中学生の方でも楽しんでいただけるように、お店に入って左側のところにタッチパネルのシューティングゲームみたいなゲームを用意しております。

ーー TENGA、お店に行くとあまりそういう感じがしないのですが、いわゆる「アダルトグッズ」のカテゴリーだと受け取る人も多いかなと思います。でもTENGAさんは独自のブランディングというか、もの作りというか、カルチャーのようなもののカテゴリーでプロダクトを表現してきたようなイメージがあります。

ありがとうございます。そう言っていただけて非常に嬉しいです。今おっしゃっていただいた通り、TENGAっていうのは元々アダルトグッズ、男性向けのアダルトグッズからスタートしているんですけれども、そもそも始まりとしてアダルトグッズを作ろうとして生まれたわけではなくて、代表の松本の想いからできてるんですけれども、その昔アダルトショップに立ち寄ったときに、何か日本のもの作りって、すごくちゃんとしていてカスタマーセンターの電話番号が書かれたり、どこで作られてるのかとかどんな会社が作ってるのかっていうのが全て表示されているにもかかわらず、今から20年前ぐらいの当時のアダルトグッズは困ったときに問い合わせする連絡先もなかった。どこで作られてるかもわからないっていわゆる一般性がないものばかりだったんですね。そして性は三大欲求の一つと言われる通り、人間の根源的な欲求だからこそ、それを正しく答えるアイテムを作っていこうっていうところでTENGAが生まれてるんですね。

なので、いわゆるアダルトグッズとして幅を広げていきたいってわけではなくて、人間の根源的欲求に応える、安心安全なプロダクトとして展開していく。それを一つミッションとして掲げて掲げているのは、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」っていうミッションを掲げているので、その実現のためにいろんな事業であったりとか、プロダクトを展開していってるっていう背景があります。

お店の人はコミュニケーションの取り方にも気をつけて接客しています、と語る広報の橘さん

人それそれの悩み、個人差に応える多様なプロダクトを展開

ーー 睡眠だって食だってそこには質があるし、おろそかにしてる人もいるかもしれないけれども長い人生の中で自分という体とずっと付き合っていかなきゃいけない、そうなると避けて通れない話なのに、この一つだけ、なんか「のれんの向こう」にずっといた文化がある。もちろん公の場でどこまでオープンにできるのかという歴史、秘めた部分としてのカルチャー、自分の体と向き合うって、素直に大切なことなんじゃないかってシンプルに思いますよね。

そうですね。 今おっしゃっていただいたみたいに、例えば性を表通りにっていうと、なんかみんなの前で下ネタを喋りましょう。何かそういうふうに捉えてしまう方もいるかもしれないんですけど、そういうことではなくって、性っていうものに対してどういうふうに向き合ったらいいのかっていうのをわからない人は、わかるための術が得られたりだったりとか、その中にはもっと確かに深い悩みのある方もいらっしゃったり、本当に人それぞれで、個人差が非常に大きいので、それに対しての様々なプロダクトとかサービスってのを展開しているっていうのが株式会社TENGAなのかなと思っております。

ーー おしゃれなアパレルもお店にはありますね?

そうですね。TENGAのオリジナルのアパレルもありますし、今では「TXA」という、いろんなアーティストの方々とコラボレーションしてアパレル雑貨を展開しているブランドなんかもございます。

なので、プレジャーアイテムにちょっと嫌悪感があったり距離を感じてしまう人は、そういった服から得られるフィーリングで自分の表現に近い部分を感じていただく、ということでアパレル雑貨に注力してる理由でもあります。

ーー さらに原宿っていうキーワードも大きい感じがします。

そうですね。やっぱり原宿って本当多様な文化とカルチャーの歴史があって・・・

以下、ポッドキャスト本編に続く

https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/tenga/


TENGA LAND
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」2F
営業時間:11:00~21:00(商業施設の営業時間に準じる)
Tel: 03-6427-4777

ハラカドサイト
https://tokyu-plaza.com/harakado/shop/detail/021500001?tenant_cd=021500001

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/

ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST

https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/