BUSINESS | 2026/04/30

高さ56m、長さ228mの巨大なキャンパスにケルヒャーで描いた洗浄アートが出現?!

今年30周年を迎えた松田川ダムをキャンバスに完成

FINDERS編集部

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汚れを落として描く 「リバース・グラフィティ」 で表現

清掃機器メーカーの ケルヒャー ジャパン は、栃木県足利市の 松田川ダム 完成30周年を記念したプロジェクト 「BRING BACK THE SAMURAI Powered by ケルヒャー」 を実施し、4月10日(金)、ダム壁面に巨大な 「侍」 の洗浄アートを完成させた。

過酷な環境でのダムアート制作の過程を描いたプロジェクトムービーも公開!

BRING BACK THE SAMURAI Powered by ケルヒャー

本プロジェクトは、ダム壁面に蓄積した汚れや苔を高圧洗浄機で部分的に洗い落とし、そのコントラストによって絵を浮かび上がらせる 「リバース・グラフィティ」 の手法を用いたものだ。制作は3月23日(月)から約3週間にわたって行われた。

モチーフを手がけたのは、2008年以来、18年ぶりにケルヒャーとダムアートを制作したアーティストのクラウス・ダオヴェン氏。足利市の伝統行事 「節分鎧年越」 から着想を得て、人を守る存在としての侍を表現した。松田川ダムが地域の安全を守ってきた存在であることと、侍の姿を重ね合わせ、完成30周年の節目に新たな観光資産として発信する狙いがある。

制作では、まず立面図をもとにレーザーなどを用いてダム壁面を測量。通常のダムアートでは1,000〜1,500程度とされるマーキングポイントに対し、今回は細かな表情を描き出すため約2,055ポイントが設定された。その後、図面と照らし合わせながら高圧洗浄機で輪郭を描き、最後に洗浄チームが壁面の汚れを落として侍の姿を浮かび上がらせた。

クラウス・ダオヴェン氏は、約20年かけて蓄積した苔を部分的に洗浄し、4人の侍の顔を巨大なスケールで描いたとし、遠い過去の記憶を現代に呼び起こすことができた喜びを語っている。

松田川ダムは、洪水被害の軽減、取水の安定化、河川環境の保全、足利市への上水道用水確保を目的に整備された重力式コンクリート形式の多目的ダムだ。今回のアートは、地域を守るインフラとしてのダムの役割を、視覚的に伝える試みでもある。

アーティスト Klaus Dauvenによるコメント
栃木県足利市の松田川ダムで、18 年ぶりにケルヒャーと協力しダムアートを制作しました。今回のモチーフデザインとして着目したのは、足利市の伝統行事に登場する侍です。彼らは単なる英雄ではなく、生と死を見つめるような思索的な表情をしており、その姿に強く惹かれました。約 20 年かけて蓄積した苔を部分的に洗浄し、特に印象的な 4 人の侍の顔を巨大なスケールで描き出しています。このリバースグラフィティという技法を通じて、遠い過去の記憶を現代に呼び起こし、普遍的な感情を表現できることは大きな喜びです。
アルフレッド ケルヒャー SE & Co. KG Nick Heydenによるコメント
松田川ダムでのリバース・グラフィティプロジェクトが遂に完成しました。アーティストのKlaus Dauvenと共に素晴らしい成果を上げられたことを、チーム一同誇りに思っています。今回の作業で最も困難だったのは、巨大な壁面にモチーフの輪郭を描く工程でした。2,000 点以上の測量ポイントを正確に繋ぎ、アーティストが意図した繊細な「顔の表情」を忠実に再現することに細部までこだわり抜きました。苦労の甲斐あって、最終的な仕上がりは息をのむほど美しく、見事なものとなっています。

ケルヒャー ジャパン
https://www.kaercher.com/jp/