BUSINESS | 2026/04/28

広告を見ると水が無料でもらえる?!
次世代自販機 「ADWATER」 がサービス開始

災害時には無償提供も。社会貢献と広告を融合した新インフラ

FINDERS編集部

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広告動画を15秒視聴すると無料で水が受け取れる

株式会社GenectBox は、広告動画の視聴によってミネラルウォーターを無料で提供する自動販売機 「ADWATER (アドウォーター)」 を開発した。リリースは2026年6月頃を予定しており、東京都豊島区のヤマダ電機 LABI池袋本店7Fレストラン街に設置される。

ADWATERは、自販機に設置されたデジタルサイネージで広告動画を15秒間視聴すると、約420mlのミネラルウォーターを無料で受け取れる仕組みだ。登録やアプリ、決済は不要で、その場ですぐに利用できる。従来の 「購入する自販機」 とは異なり、広告を視聴することで価値を受け取る体験型のインフラとして設計されている。

利用は社会貢献にもつながる。1本ごとに売上の一部が災害支援団体や動物保護団体などへ寄付される仕組みを導入しており、水を受け取る行為がそのまま支援につながる。災害発生時には 「災害モード」 に切り替わり、広告視聴なしで無料提供を行う。

広告媒体としてもデジタルサイネージによるスキップ不可の動画配信により、高い視認率が見込まれる。設置場所や時間帯に応じた配信にも対応し、将来的にはリターゲティング連携も予定している。屋外広告や従来のデジタル広告とは異なる接点をつくる。

開発の背景には、広告の受け取られ方の変化がある。広告はこれまで、見られない、あるいはスキップされる存在として課題を抱えてきた。一方で同社は、広告も本来は価値を届ける手段であると捉える。広告視聴と引き換えに水を提供する仕組みによって、広告を 「受け取られるもの」 として位置づけ直す考えだ。ミネラルウォーター市場の拡大や、社会貢献・サステナビリティへの関心の高まりも背景にある。

同社はあわせて、ADWATERに参画する広告主企業の募集も開始する。認知拡大を重視する企業や、Z世代へのリーチを強化したい企業、CSRの文脈でブランド価値の向上を図る企業などを想定している。体験と結びついた接点を提供する広告手法となる。

今後は、ヤマダ電機 LABI池袋本店での実証を起点に、商業施設やオフィスビル、自治体施設などへの設置拡大を進める。自治体と連携した防災インフラとしての導入も視野に入れており、将来的には全国主要都市への展開を目指す。


株式会社GenectBox
https://www.genectbox.com/

ADWATER
https://adwater.co.jp/