CULTURE | 2026/04/21

宇宙と雲の世界に没入する新体験
日本科学未来館で2つのインスタレーション作品が公開

人類未踏の星々を巡る非日常と、雲の世界に包まれる体験を4月25日(土)から

FINDERS編集部

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音と映像、霧などの演出によるイマーシブな新空間が誕生

日本科学未来館 は、惑星探査と気象観測をテーマにした2つの没入型インスタレーション作品を、2026年4月25日(土)から公開する。会場は7階に新設される 「シアタールーム」 と、リニューアルされた 「イノベーションホール」。音や映像に加え、霧や風といった演出を組み合わせることで、宇宙や雲の世界に入り込むような体験を提示する。

新設のシアタールームで上映される 「Voyage 未踏のむこう」 は、惑星探査をテーマにした作品。宇宙船の窓を思わせる大型曲面LEDパネルを用い、太陽系を中心に星々を巡る映像体験を展開する。太陽や火星などの天体は、これまでの宇宙探査で蓄積された科学データをもとに再構築されており、視覚的な迫力と科学的な裏付けが両立している。監修には天文学者の 渡部潤一 が参加し、木星の雲内部や衛星エウロパの地表といった未踏領域も映像化されている。ナレーションは音楽家の 青葉市子 が担当し、体験全体を静かに導く。

探査機 「ボイジャー」 と土星
宇宙旅行のように木星を眺める

一方、「Sky 雲の旅」 は、雲の変化をテーマにしたインスタレーション。リニューアルされたイノベーションホールは、前後左右に加えて床面まで広がる4K映像と立体音響により、空間全体がひとつの体験装置となった。さらに霧や風を取り入れた演出により、雲の中に入り込んだような感覚が生まれる。監修は雲研究者の 荒木健太郎 が務め、海霧や雲海、積乱雲内部の現象などが科学的知見に基づいて描かれる。氷晶が雪結晶へと成長し、やがて雨粒へと変化する過程など、目に見えにくい現象も可視化されている。

「Sky 雲の旅」 雲海のなかを歩く
科学的に描き出したさまざまな形の氷の結晶

いずれの作品も、科学データを基盤としながら、映像や音響、空間演出を重ねることで体験としての理解を促す内容となっている。宇宙と地球という異なるスケールを扱いながら、観る者の感覚に直接働きかけているインスタレーションだ。


日本科学未来館
東京都江東区青海2-3-6
https://www.miraikan.jst.go.jp/