現場の声から生まれた蓄光ツール開発プロジェクト
株式会社humorous (ユーモラス) は、高輝度蓄光ユニット 「ナイトコンシェルジュ®」 の特注オーダー製品のうち、特にニーズの高かった5製品について、一般販売を開始する。

蓄光製品はこれまで、発光性能や持続力の弱さ、景観との不調和、割高感などの課題を抱えていたほか、防災用資材としての用途が中心であったため、日常利用やデザイン性への配慮に欠ける点が指摘されてきた。
今回一般販売される新シリーズは、設計者や施設管理者などから寄せられた 「市販製品では輝度が足りない」「反射材やカラーを組み合わせたい」「差し替え可能な表示にしたい」 といった現場からの具体的な要望を起点に開発された特注品がベースとなっている。
製品開発では、素材設計から施工方法までゼロベースで見直され、用途・機能・美しさ・費用対効果を追求。従来の蓄光のイメージを覆す新たなツール群として製品化された。
貼るだけで視認性・デザイン・安全性を向上させる5製品が登場
今回リリースされる5製品は、以下の通りいずれも電源・工事不要で“貼るだけ”で設置できるのが特徴で、いずれも防災標識レベルの高輝度を有し、津波避難標識規格JIS Z 9097をクリアしている。

階段の段差“きわ”に使用する専用小型蓄光ユニット。高輝度と自由なデザイン組み合わせにより、安全性と美観を両立。

3D水晶形状のオールインワン蓄光装置。蓄光・反射・滑り止め機能を一体化し、自然景観にも調和。

着せ替え式の蓄光ボードユニット。上部フィルムの再剥離が可能で、表示の変更や再利用が簡易に行える。

蓄光・反射・乳白カラーを組み合わせた積層フィルム。全天候・全天時対応で屋内外の柔軟な演出に対応。

曲面にも対応する高輝度蓄光ステッカー。ロゴやイラスト、サインなど自由なデザインが可能で、ガラスや車体にも貼付できる。
これらはすべて特許出願済で、高輝度・高耐候・長寿命の基本性能に加え、更新・運用の柔軟性、導入コストの低減といったメリットも持つ。
公共・商業施設や交通インフラで導入が進む。ユーザー評価も高水準
「ナイトコンシェルジュ」 は、東京都のエコリーディングプロジェクトにも採択され、実施されたユーザー調査では、「安心を感じた」 が85%、「採用施設への好感度が上がった」 が94%という高評価を獲得している。
また、JR東日本と共同で実施した鉄道橋衝突抑止実験では、設置期間中の事故報告がゼロとなるなど、安全対策としての実効性も示された。導入先には、JR東日本、パソナグループ、金刀比羅宮、移動式リスニングバー 「MOBILE SS」 などがある。



本製品は、照明に代わる“空間資源としての暗闇”の活用という発想のもと、公共空間や商業施設、病院、ホテル、屋外サインといった多様な場面での導入が想定されている。
さらにhumorousでは、今後も施設管理者や空間デザイナー、建築士、看板業者らとの共創により、さらなる応用と製品展開を目指す方針だ。
同社は、エンターテインメントの演出力を課題解決に応用するコンテンツ開発企業として2022年に創業。Plug & Play、東京都エコリーディングプロジェクト、Awaji Well-being Business Contestなどにも選出・受賞しており、今後も 「暗闇との共存」 をテーマに、電力に依存しない発光インフラの可能性を拡張していくとしている。
ナイトコンシェルジュ公式サイト
https://humorous.jp/nightconcierge
公式Instagram
https://www.instagram.com/team_humorous
株式会社humorous (ユーモラス)
https://humorous.jp/