ポーランドから見る今 Janek Simon "A Man with Three Hands and Other Works"Aneta Grzeszykowska "Skinformers"
WATOWA GALLERY (東京)と、RASTER GALLERY (ポーランド)は、広尾コートヤードにて、ポーランドを代表するアーティストであるヤネック・シモンと、アネタ・グジェシコフスカの来日展を3月17日(日)~4月14日(日)にて開催する。
ヤニックは1980年代のポーランドに育ち、政治に対するアナーキズムと、分類される社会に対して疑問をもち、高度テクノロジーによって生成される、どこにでも当てはまりどこにでも当てはまらない民族彫刻を作成しており、今回が2度目の来日となる(前回は小山登美夫ギャラリー)。
またアネタは、同時期に開催される「横浜トリエンナーレ」にも招待されているアーティストで、今回展示する「ビューティマスク」では、その名の通り化粧マスクに覆われた女性の写真を展示する。高度な美容治療が、暴力的な性質を持つと捉え、極端な性行為や格闘技、犯罪者変装といったフェミニズムに訴えた作品だ。
今回の来日展の開催にあたり、WATOWA GALLERY 代表の小松隆宏は、以下のようなコメントを寄せている。
「ポーランドというドイツやロシアとの間に位置する国で、周辺の長い戦争の歴史からも、文化の破壊と再構築は他国に比べて多かったことも日本ではなかなか知ることもありません。
今回のエキシビションがポーランドとの国際交流を更に深め、さらには二人のアーティストの作品や活動が皆さんの生活や社会にとって何かしらの気付きとなることを願っています。」
Artist's profile
Aneta Grzeszykowska (アネタ・グジェシコフスカ)
Grzeszykowska が主なる媒体として用いているものは、写真である。しかし、彼女はそれを、高度かつアーティスティックで存在論的な試みを実現させる道具となる機械として扱っている。彼女は、個人のアイデンティティの生成と記録における写真の役割に興味を抱いている。 それゆえに、彼女の映像プロジェクトや人形のスカルプチャーでは、人物はあやつり人形のような形と雰囲気を持つ。
Janek Simon (ヤネック・シモン)
Simon は、科学理論や科学モデル、そして、文明の絶え間ない変化に従ってその機能と特性が左右される地理学や経済学といった分野からインスピレーションを得ている。Simon の作品の多く は、数学の公式や統計データをもとにした視覚化という形をとっている。同時に、その作品の実験的かつアナーキーな面は、科学理論と日常生活の現実の間や、社会学的現象と政治の間に起こ る衝突を明確に表している。
開催概要
Janek Simon "A Man with Three Hands and Other Works"
Aneta Grzeszykowska "Skinformers"
preview: 3/16 (SAT)
opening party: 3/17 (SUN)
open: 3/17(SUN) - 4/14(SUN)
place: 〒106-0031 東京都港区西麻布4丁目21−2 ガロウ1F2F / COURTYARD HIROO "GAROU" 1-2F , 4-21-2 Nishiazabu, Minato-ku, Tokyo, JAPAN
広尾コートヤード:https://cy-hiroo.jp/gallery
open hour: 12:00-19:00
closed: every Monday , 3/20(Wed)
PRODUCED BY WATOWA GALLERY × RASTER GALLERY
SPECIAL SUPPORT BY COURTYARD HIROO GAROU
Generously supported by Sławomir Stępniewski CEO dentsu Polska & CEE