ブレイキンの聖戦、東京・両国国技館で。史上初の日本人男女ダブル優勝に7,722人が熱狂
世界最高峰の1on1ブレイキンバトル 「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」 が、11月9日(日)、東京・両国国技館で開催された。2004年に始まったこの大会は、世界30ヶ国以上で予選を行うレッドブル主催のグローバルイベントであり、今年で22回目を迎える。
日本での開催は2016年の名古屋大会以来9年ぶり、東京では2010年以来15年ぶり。伝統ある相撲の聖地を舞台に、各国の代表B-Boy/B-Girlたちが集結し、“世界一”の称号を懸けて火花を散らした。
この歴史的な夜を制したのは、石川県出身のB-Boy ISSINと沖縄出身のB-Girl Riko。男女ともに日本人が頂点を掴むのは、「Red Bull BC One」 史上初の快挙である。
ISSINは1回戦から激戦を勝ち抜き、準決勝では2020年王者・Shigekixとの日本勢対決を制した。決勝では同じクルー 「Body Carnival」 に所属するharutoとの“日本人頂上決戦”に挑み、わずか1票差で勝利。仲間との戦いを経て、悲願の世界王者に輝いた。
一方のRikoは、しなやかさと独自のつなぎを武器に強豪を次々と撃破。過去に一度も勝てなかったリトアニアのNickaとの決勝を制し、歓喜の瞬間を迎えた。
ISSINは 「日本開催で倒したい相手を一人ずつ越えて、最後は仲間と戦って締めくくれたことが本当に嬉しい」 と語り、Rikoは 「日本開催の舞台で優勝できて本当に嬉しい。勝てた瞬間は達成感でいっぱいだった」 とコメントした。
両国国技館には7,722人が集まり、全国各地でもパブリックビューイングが行われた。観客が取り囲む円形ステージの上では、相撲の屋形を活かした演出が施され、伝統文化とストリートカルチャーが融合した空間を創出。歓声とビートが交錯する中、日本中がブレイキンの熱気に包まれた。
さらに会場内では、「ストリートファイター6」とのコラボレーション演出も実施。巨大コントローラーや限定グッズガチャ、ARによる演出など、ストリートとゲームカルチャーが共鳴する体験が来場者を楽しませた。
そのメッセージは、「NOTHING BEATS THE STREETS(最強はストリートからしか生まれない)」。
両国の地で繰り広げられた戦いは、まさにその言葉を体現する夜だった。
Red Bull BC One World Final Tokyo 2025
日程:2025年11月9日(日)
会場:両国国技館(東京都墨田区)
主催:レッドブル・ジャパン株式会社
公式サイト
https://www.redbull.com/jp-ja/events/red-bull-bc-one-world-final-tokyo
公式Instagram
https://www.instagram.com/redbullbcone/